インターネット総合ションピングモール「Qoo10」(eBay Japan運営)は社会貢献活動の一環として若年女性の支援を目的に活動する一般社団法人若草プロジェクトへの寄付を通じて、日本全国の少女・女性たちを支援している。今年は3年目。10月11日の国際ガールズデーに合わせて、2024年10月10日にeBay Japan本社にて寄附贈呈式を行った。

インター・ベルでは以前Qoo10主催のイベント「MEGA COSME LAND 2024」に取材。そのご縁もあり、今回の贈呈式にもご招待いただいた。eBay Japan合同会社のグ・ジャヒョン代表取締役や若草プロジェクトの村木厚子代表呼びかけ人にもお話を伺ったので、その様子を紹介する。

Qoo10の社会貢献活動とは

今回の会場はeBay Japan合同会社。10~30代の女性を中心に、今や知らない人はいないインターネット総合ションピングモール「Qoo10」を運営する。Qoo10は、ファッションや美容、家電、食品など幅広い商品を取り扱っており、特に韓国などの海外製品が人気。定期的に開催される「メガ割」などのセールや、豊富な割引クーポンが特徴である。

2022年から社会貢献活動「MOVE」が始動し、若草プロジェクトとの活動が始まった。初年度は「つなぐ」をテーマに取り組みを開始し、2024年8月までにのべ95施設に1400種類の衣料品を、全国の少女や女性たちへ贈った。
2年目はそれに加え、「まなぶ」をテーマに支援活動を行い、高校生などにECの仕組みを学び、体験・見学ができる夏休みイベントを実施。また、専門学生を対象とした寄附講座「メガゼミ」も実施した。

グ氏は、「若草プロジェクト様と一緒に始めたこの活動は、今年で3年目になりました。日々皆様のご協力に感謝いたします。社会貢献活動を進めたことで、弊社の今年の実績も絶好調であります。次年度は「ひろめる」をテーマに、これまでの活動も続けながら、更に多くの学校への寄附講座の実施も検討しています。今後も若草プロジェクト様の新たな活動を楽しみにしながら、一緒に大きな支援の輪を広げていきたいです。
最後になりますが、私たちeBay Japanは、今後も支援を必要としている方々に向けて様々な形で応援していきたいと思っています。」とコメントした。

若草プロジェクトとは

若草プロジェクトは、困難を抱える少女や若い女性たちを支援するための団体。このプロジェクトは、貧困、虐待、DV、性的搾取、いじめ、薬物依存などの問題に直面している若年女性たちに対して、必要な支援を提供している。具体的には、シェルターやステップハウスの運営、LINE相談、まちなか保健室の設置など、直接的な支援を行っているほか、支援者の育成や企業との連携を通じて、支援の輪を広げる活動も行っている。

代表呼びかけ人の村木厚子氏は、厚生労働省4人目の女性局長として厚生労働省雇用均等・児童家庭局長を務めた後、厚生労働事務次官を務めた経歴の持ち主。当日はその思いを訴えた。

「今年もeBay Japan様にこういった形でご支援いただき、本当に有難く思っています。市民活動は一人一人熱意を持ってやっていますが、誰かを支援すると同時に、資金を集めることをやっていかなくてはいけないんです。そういった自転車操業の市民活動が多い中で、こうして毎年コンセプトを持って継続的に一緒に前に進んでいくことは、私たち市民活動にとってはとてもありがたいことですね。

若草プロジェクトは若い女性の支援を行っています。拘置所で刑務作業をしている女性を見たとき、驚きました。若くて可愛らしい人がたくさんいて、みんな真面目に働いていました。調べていくと、生まれた家庭が貧困層であったり障害があったりして、誰にも手を差し伸べてもらえない子が薬物や売春などに手を染めてしまうことを知りました。そんな子供たちをなんとかしたいと思っていた時、作家の瀬戸内寂聴先生に出会い、活動が始まりました。

日本の子供たちの6~7人に1人は相対的貧困。母子家庭だとこれが2人に1人になる状況です。貧困は進学・就職に影響し、子供たちの未来は非常に厳しいものとなっています。貧困・虐待・DV・性的搾取・育児ノイローゼ・いじめ・薬物依存などに苦しむすべての少女を救うべく、若草プロジェクトはこれからも活動してまいります。」

そしてそのあと、寄附金の贈与が行われた。

質疑応答でお二人に直撃!

――そもそも一緒に活動をすることになったきっかけはなんだったのでしょうか。

村木:eBay Japan様からのお声がけで始まりました。名無しのころにeBay Japan様が私たちの取り組みを見つけてくださって、そこから持続的な形でのご支援をいただいております。大変有難いことですね。

――eBay Japan様ではこのように女性支援を大々的に行われていますが、会社の男女比や女性に関する社内制度について教えてください。

グ:男女比は5:5または少し女性が多いです。弊社のお客様の割合は9:1ほどでほとんどが女性なことから、部署によっては若い女性が中心になっています。社内制度としては、不妊治療(不妊検査や体外受精、凍結など)や養子縁組、妊娠代理出産 の対象となる医療および不妊治療サービスを会社で全額負担いたします。また育休・産休は誰でも取得できる環境を作っています。

――実際に「まなび」のイベントを通して、実際に就職に繋がったりしているのでしょうか。

村木:やはりすぐに就職することは難しいのが事実です。施設にはイベントに参加すること自体が非常にハードルの高い子たちもたくさんいます。勇気を出してステップを踏み出してみて、そこでの新しい出会いを通して少しでも彼女たちのモノの見方が変わって、次のステップに対しても違う見方で取り組むことできる。そういった場を今回のイベントでeBay Japan様からご提供いただいたことが、施設側としては意味のあるものだと思っています。そしてそれを継続的に行うことで、最終的には就労や意欲向上に繋がっていってほしいと感じています。

――ありがとうございました。

「楽しさを仕掛け、喜びを届ける」ことをミッションに、インターネット総合ションピングモールを運営するeBay Japan。今後も若草プロジェクトとの協働の上、新たな社会貢献活動に注目が集まる。

〇eBay Japan合同会社

会社概要 (ebay.co.jp)

 

〇若草プロジェクト

つなぐ、まなぶ、ひろめる | 若草プロジェクト (wakakusa.jp.net)

株式会社インター・ベルでも、女性が働きやすい環境づくりに取り組んでいる。健康診断(婦人科検診無料)や結婚・出産祝いの付与、育休・産休の取得など。定期的な女性向けのセミナーの開催もある。
過去に育休・産休を取得した先輩社員のインタビューも掲載しているので、こちらも是非見てほしい。
産休・育休を経て復帰。ママになって感じること、これからの目標 – インター・ベル (interbelle.co.jp)