私たちインター・ベルはファッション・アパレル業界で働きたい方と一緒に成長し、クライアントの価値創造への貢献と、働く方々の生涯価値向上を目的にしています。

また人の可能性は無限大だと信じています。今回我々が立ち上げたMEDIAは、さまざまな経験を経て今最前線で活躍している方をピック。インタビューを通して、この業界で活躍するうえでの参考になればと思います。

今回は、青山学院大学主催のファッションサークル「AOYAMA FASHION ASSOCIATION」が行う展示会を取材。AOYAMA FASHION ASSOCIATION(以下AFA)は2018年に設立し、青山学院大学を中心に、ファッションに関心のある約120名の学生が在籍中。実際の現場での経験があるデザイナーを顧問に迎え、サークルの域を超えた本格的な服作りを追求しています。

今までの活動の集大成となる展示会『Innermost』に取材し、テキストでインタビューも行いました。

学生のみで作ったとは思えないクオリティのアイテムたちが並んでいます。実際に購入することもできるそう。このラックも部員たちがDIYで作ったというので、驚きです。


代表の橋本さん(青山学院大学3年)と、顧問の一法師さん(ConcePione代表)にインタビューさせていただきました。

――展示会のテーマについて教えてください。

橋本:タイトル「Innermost」
2023-24 Annual Collection『Innermost』は、人間の内なる「抑圧」された感情とその「解放」をキーワードに制作を行いました。

日々生活していく中で、様々なバイアスやその他の外的要因によって、私たちには気付くことが出来ていない、本来の自分の欲望や怒りといった感情があると考えました。そういった感情に目を向け、開放された本来の自分はどんな存在であるのかを部員一人一人が考えながら制作致しました。人間の底なしの欲望が強く描かれている映画「SCARFACE」や、女性の自由への解放を表現する日本のコラージュアーティスト「岡上淑子」らをメインインスピレーションとし、制作を行いました。また、制作に用いるムードボードの中には、現代のHIPHOPアーティストの普段着などを多く入れ、今までのAFAとは少し異なる「今っぽさ」も全体のアイテムに反映されています。

――展示会でのこだわったポイントを教えてください。

橋本:会場の雰囲気をコレクションテーマに親和性を持たせることを意識しました。
鉄パイプでのラックを部員達でDIYしたことも普段のファッションデザインとは異なる取り組みをしました。また、コレクションアイテムを置くだけでなく、今年度の企業様やブランドとの取り組みをご紹介させて頂くブースも設け、AFAという団体を皆に知って頂ける機会にしようと心がけました。


(真ん中が代表の橋本さん、左右は副代表のお二人)

――いちばん大変だったこと、楽しかったことは何ですか。

橋本:全体をまとめる立場としては、予算と皆のやりたいことを調整していくことが大変でした。
また、120名という大人数で共通のコンセプトでコレクションを作成する際には、バラつきが出てくるものです。例えば、同じ「水」というテーマでデザインをするとしても、「雨、プール、海、シャワー、飲む水」など様々な解釈が出来ます。その様なバラつきを無くすために、いかに分かりやすくテーマを出すのかが大変でした。楽しかったことは、様々な問題や困難に立ち向かいながら、最終的に展示会を実施することまで達成出来た点です。

――実際に展示会を行ってみていかがでしたか。

橋本:集客目標としていた300名以上の方にご来場頂けたことが嬉しかったです。特に大きな問題もなく、3日間無事に開催でき安心しました。ファッション業界の方はもちろん、部員達の家族や友達、AFAに興味のある新入生など多くの人に1年間の取り組みを見て頂けたので、1年間やってきて良かったという気持ちになりました。

一法師:AFAが展示会を開催するようになり4年目の集大成となるコレクション展示会でした。
AFAは毎年代表が変わるので、その年毎にコレクションの雰囲気もだいぶ異なるものとなります。アフターコロナでのコレクション制作であり、学生たちのクリエーションに力強さが特に感じられたコレクションとなりました。
展示会には多くの人が来場してくださり、過去最多の動員を記録いたしました。改めて学生たちのもつフレッシュな力を感じ、私自身もすごく刺激をもらえました。

――今後のAFAへの想いを教えてください。

橋本:今後AFAがどの様な団体になっていくのかが純粋に楽しみです。毎年代表が変わり世界観も変わっていくと思います。ですが、AFAの核である「リアルクローズをプロクオリティで作る」というコンセプトを曲げなければ後は自由にクリエイションして良いと思っています。今後は1人のファンとして更なる活躍を応援しています!

一法師:2024年度は、現体制のAFAにとって5周年となるアニバーサリーイヤーです。これまでの4年間で積み上げてきたものを大事にして、5年という節目が盛り上がるように、新体制となるリーダーの子たちと連携していきたいと思っています。これからもAFAは高いクオリティのモノづくりを目指して、部員一同邁進してまいります。今後もAFAの活動に是非注目を置いて欲しいです。

――ありがとうございました。

大学生のサークル活動でありながら、まるでファッションブランドのような活躍を見せる彼ら。学生ならではの柔軟なアイデアと、プロのデザイナーの持つ経験値を掛け合わせ、様々な企業を巻き込みながら活動の幅を広げています。今後も斬新な活動でファッションの世界を盛り上げていってくれるに違いありません。
貴重なお時間いただきありがとうございました。

〇AOYAMA FASHION ASSOCIATION

▶公式サイト:AFA | Aoyama Fashion Association (afacrew.com)
▶Instagram: AOYAMA FASHION ASSOCIATION(@aoyama_afa) • Instagram写真と動画