ファッション業界の最前線で活躍するトップクリエイターの方々にインタビュー
まだあどけなさが残る中にモードを取り入れた個性的なファッションで、インスタグラムや、『NYLON』『GINZA』の連載記事で人気のマッピーさん。ファッショニスタであり、ジャズピアニスト。多彩な才能を持つ高校1年生だ。
「ファッションを好きになったのは幼稚園の時。ゲームの『オシャレ魔女 ラブandベリー』に夢中になって、ファッションのコーディネートの楽しさを覚えてから、ネットで欲しい服を探したりしていました。でもまだ小さかったので合うサイズがなくて(笑)。雑誌に載っている服をノートにたくさんデッサンして、お気に入りのコーディネートをつくったりしていました。ピアノを始めるまではイラストレーターに憧れていて、絵を描くのが好きだったんです」。
おしゃれをしたい。人と違う新しいことが大好き。
小学生になって原宿系ファッションや古着でおしゃれを楽しみ、4年生の時には雑誌『装苑』を読み始めたことをきっかけにモードにも興味が広がった。
6年生でインスタグラムにお気に入りのコーディネートをアップし始め、ストリートスナップなどで取り上げられたことをきっかけに、おしゃれな小学生がいると話題に。
半年後には東京コレクションへ招待され、一躍有名になった。雑誌の連載では一番好きなデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエのインタビューも経験。
「ゴルチエさんは常に新しいものをつくり出しているところが大好きなんです。ショーもエンターテイメント性があって、楽しい。東京コレクションも、もっと見て楽しいショーが増えるといいのになと思ったりしますね」。
ファッション界で名前が知られるマッピーさんだが、軸足を置いているのは音楽だ。
小学校2年生の頃に、セロニアス・モンクやバド・パウエルといった1940年代に生まれたビバップジャズを聴いて衝撃を受け、以来ジャズピアニストとしての腕を磨いている。
「クラシックピアノはまず正しく弾かなきゃいけない。でもジャズは新しいことを自由に表現するもの。ファッションも同じだと思うんです。ジャズではないけど、一番尊敬しているミュージシャンは甲本ヒロトさん。新しいこと、人と違うことを全力でやっている人がかっこいいし、そういう人になりたい」。
今、彼女の中ではジャズとファッションがひとつになり、新しい形が生まれようとしている。
「ジャズをもっと若い人たちに広めたいんです。将来アルバムを出すなら、思い切りかわいくして、若い人にも手に取ってもらえるものをつくりたい。ライブもファッションで演出をして、ジャズ界を楽しくするのが夢です!」
マッピーMAPPY
2001年沖縄県生まれ、東京都育ち。高校1年生。
小学6年生の時にインスタグラムとツイッターを始めると同時にストリートスナップに登場。
小学生のファッションアイコンとして注目され、東京コレクションに招待される。以降、ファッション誌に連載を持つ。
ジャズピアニストとして音楽業界での活躍も期待されている。