ファッション業界の最前線で活躍するトップクリエイターの方々にインタビュー
非日常かつ、個性的なメイクアップを中心に発信を続けるチャミィ クイーンさん。
ジェンダーレス、かつコケティッシュな独特の存在感を持つ、人気インフルエンサーだ。
高校時代から海外のアートやカルチャーに興味を持ち、北海道の田舎で育ったためか東京に強い憧れがあったという。
「その頃はいろんなコンプレックスの塊でした。上京した時はパンク系のファッションで、モヒカンに顔中ピアス。かなり尖っていたと思います(笑)」。
モデル活動に踏み出したのは、大学1年生の頃。ファッション系クラブイベントのスナップコンテストでグランプリを獲得し「BOY LONDON」のデザイナーから直接声がかかった。
それからSNSに力を入れ、原宿系ブランドのモデルやスナップ雑誌の活動も始めた。
「自分がメイクされる経験をするうち、その魅力に目覚めました。独学で学び、発信していく中、『なぜ、みんなファッションにはこだわるのに、メイクはいつもと同じなの?』と思うようになって。メイクアップスタジオを立ち上げたのは、『服だけじゃなく、ヘアやメイクにもこだわってほしい。トータルな存在感を醸し、自分ならではのオーラを放ってほしい』と考えたからです」。
かつては、「人と違うファッション」を目指していたが、次第に「その中に自分らしさを」という考えに変化した。
「メイクにこだわれば、黒いTシャツとスキニーだけでも途端にスタイリッシュになります。私はシンプルなファッションに“普通じゃないメイク”を合わせて発信していますが、それを見て、『私も真似したい。濃い色のルージュを買ってみようかな』と思ってくれたらうれしいですね。他人にどう見られるかより、自分に自信が持てるメイクで、女の子としての楽しさを目一杯味わってほしい!好きなことを好きなだけやって、マイスタイルを貫けば、みんな自然とカッコイイ存在になると思うんです」。
チャミィ クイーンCHAMI QUEEN
1993年、北海道生まれ。高校時代にファッションサークルに所属し、ショー開催やSNSでの発信などを行う。
大学進学時に上京し、「BOY LONDON」のモデルなどの活動を開始。
卒業後、「A BATHING APE」にて販売スタッフを経験。
2017年、自身のメイクスタジオを立ち上げ、メイクアップ・アーティストとしても活躍中。