ファッション業界の最前線で活躍するトップクリエイターの方々にインタビュー
エッジィなファッションセンスとクールな写真で、女性フォロワーも多いゴールドエリカさん。
「自分自身が表現したいイメージを強く打ち出す」という芯の強さに憧れを抱く人も少なくはない。その強さの源は、生まれ育った中国での経験にある。
「日本にいた母が送ってくれる服を着ていたんですが、『奇抜すぎる』『周囲に合わせられないのか』と言われ続けて。
東京に来てから『自分の好きなものを着ていいんだ』と感じ、自由になる喜びを味わったんです」
その後、文化学園大学に通う中、中国発のSNSで自分のファッションや好きなものを発信。
やがて、原宿系の雑誌から声がかかり、モデル活動も開始した。
「『ブランドや流行に関係なく、自分の好きなファッションで街を歩こうよ!』と伝えたくて。インスタグラムに移行したのは、一枚の写真で世界を表現できると感じたから」
あくまで自分の感覚でファッションを選び、独特の世界観を表現する写真に注目が集まり、いつしか6万人近くのフォロワーを擁する人気インフルエンサーに。
「実は、反響そのものは気にしていないんです。みんなに『自分の個性やファッションに自信を持ってほしい』と思い、発信を続けています。日本では、他人の目を気にして没個性になる女性も多いけれど、自分の感覚を大切にし、ファッションを通じて自由に自己表現を楽しみ、ハッピーになってほしいんです」
現在、「マウジー」などのブランド商品企画も手がけているが、今後は自分のメイク・ブランドをつくったり、イベントの空間プロデューサーやDJにも挑戦したいと話す。
「人は経験の中で成長し、もっと新たな世界に触れたくなる。今の東京のファッションは元気がなくなっていますが、みんなが自分らしさを表現するようになれば、もっとおもしろいことになるはず!流行に影響されるのではなく、逆に影響を与えていくようなムーブメントを一緒に生み出していきたいですね」
ゴールドエリカGOLD ERIKA
1990年、中国生まれ。
20歳から東京に在住。文化学園大学在学中に原宿系雑誌モデルとして活躍、後に原宿「NADIA」のバイヤーを経験。
2012年、モデルと平行し、インスタグラムを開始、エッジの効いたファッションで注目される。
ハイブランドを中心としたインフルエンサー活動やブランド商品企画なども行う。