数年に一度、日本中の空気が一気に“野球モード”に切り替わる瞬間がある。それがWBC(ワールド・ベースボール・クラシック) だ。
プロ野球でも、メジャーリーグでもない。国の名前を背負い、スター選手たちが同じユニフォームを着て戦うこの大会は、勝敗以上に「感情」を動かす力を持っている。
今年開催されるWBCは、前回大会の歴史的な盛り上がりを経て、日本にとって“連覇”という明確な物語を背負った大会になる。
この記事では、日本での視聴方法から、注目選手、そしてラジオという少し意外な楽しみ方まで、WBCをより深く味わうためのポイントを整理していく。
2026年WBCとはどんな大会?
WBCは、MLB(メジャーリーグベースボール)が主導する国際大会で、世界各国・地域の代表チームが野球世界一を争う舞台だ。
2026年大会は第6回目。開催時期は2026年3月5日(木)~2026年3月17日(火)で、日本ではシーズン開幕前のこの時期が、一気に“本気の野球”へと空気が切り替わるタイミングになる。
短期決戦、一発勝負に近い緊張感。その中で、メジャーリーガーも国内組も関係なく、「代表」という立場で並び立つのがWBCの最大の魅力だ。
なぜWBCは4年に一度しか開催されないのか
WBCは、オリンピックのように定期開催される国際大会だが、その裏側にはMLBと各国リーグの複雑な事情がある。シーズン前という限られた時期、選手のコンディション管理、所属球団との調整。それらすべてをクリアできるからこそ、この大会は成立している。
いつでも観られる大会ではない。だからこそ、一試合一試合の重みが違う。
「今この瞬間を逃したら、次はまた数年後」その前提が、WBCを特別なものにしている。
侍ジャパン代表メンバー発表!29人が決定
野球日本代表・侍ジャパンの井端弘和監督が1月26日(月)、WBCに出場する代表メンバー29人を発表した。当初は30人発表予定だったが、手続き上の理由により1人は未発表となり、決定次第あらためて公表される。
2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 侍ジャパン出場予定選手について | トップ | 選手発表 | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト
第一次・第二次発表で選出された19人に加え、今回はメジャーリーグ組を中心に9人が追加。中村事務局長は「日本人MLB選手8人が加わって本番を迎える」と説明した。最終の公式ロースターは、2月6日にWBCIから発表される予定だ。
2026年WBC 侍ジャパン代表メンバー(発表分)
投手
大谷翔平、菊池雄星、松井裕樹、伊藤大海、宮城大弥、平良海馬、大勢、石井大智、種市篤暉、菅野智之、松本裕樹、山本由伸、高橋宏斗、曽谷龍平、北山亘基
捕手
若月健矢、坂本誠志郎、中村悠平
内野手
牧秀悟、牧原大成、源田壮亮、佐藤輝明、小園海斗、岡本和真、村上宗隆
外野手
近藤健介、周東佑京、森下翔太、鈴木誠也
このメンバー発表をもって、2026年WBCは一気に現実味を帯びてきた。連覇という物語を背負いながら、どんな布陣で、誰がキーマンになるのか。試合開始を待たずして、WBCの物語はすでに動き始めている。
日本での視聴方法|映像は配信、音声はラジオ
2026年WBCの日本での視聴方法は、前回大会とは少し形が変わる。
映像
映像については、Netflixが日本国内で全試合を配信する予定となっている。
ライブ配信に加え、見逃し視聴にも対応する見込みで、スマートフォンやPC、テレビなど、視聴環境を選ばず楽しめるのが特徴だ。
一方で、地上波テレビでの全試合生中継は現時点では想定されておらず、「配信を中心に観るWBC」というスタイルが基本になると考えられる。
ラジオ
そして、ここで重要なのがラジオ中継。ニッポン放送では、「ショウアップナイター」にて日本代表・侍ジャパン出場全試合を実況生中継で放送することが決定した。
ラジオで聴くWBCが、意外とハマる理由
ラジオ中継の魅力は、単なる代替手段ではない。
実況や解説を通して伝えられるのは、プレーそのもの以上に、スタジアムの空気や選手の緊張感だ。投手が投げるまでの間、ベンチの沈黙、観客のざわめき。それらが言葉として積み重なり、試合を「想像する体験」に変えてくれる。
移動中や仕事中、画面を見ることができない時間帯でも、試合の流れを“耳で追える”というのは、日本の生活リズムと非常に相性がいい。映像はあとから配信で確認し、リアルタイムの熱はラジオで感じる。
そんな視聴スタイルが、今回のWBCでは自然な選択肢になりそうだ。
注目したい日本代表選手たち
代表メンバーの中でも、2026年大会を語るうえで外せない名前はいくつかある。
大谷翔平
Shohei Ohtani Stats, Age, Position, Height, Weight, Fantasy & News | MLB.com
世界最高峰の舞台で結果を残し続ける存在でありながら、WBCという国際大会では、その一挙手一投足が“日本全体の期待”を背負うものになる。
投手としての一球、打者としての一振り。どちらも試合の流れを根本から変える力を持つ選手だ。
山本由伸
MLB.com | The Official Site of Major League Baseball
短期決戦では、計算できるエースの存在が何よりも重要になる。国際大会での安定感と制圧力は、WBCという舞台において極めて大きな意味を持つ。
村上宗隆
MLB.com | The Official Site of Major League Baseball
一打で空気を変えられる長距離砲として、日本打線の象徴的存在だ。
国際舞台での一発は、スタジアムだけでなく、日本中の空気を一変させる力がある。
そのほかにも、MLB組と国内組のバランス、若手の抜擢など、「誰が選ばれるのか」という過程自体が、WBCの楽しみのひとつになっている。
野球に詳しくなくても、WBCは楽しめる!
WBCは、細かいルールを知らなくても十分楽しめる大会だ。
チャンスの場面での一打、ピンチをしのぐ投球、ベンチや観客のリアクション。国同士が戦うという構図が、自然とドラマを生み出す。
「今、日本が攻めているのか守っているのか」それだけ分かっていれば、感情は十分についていく。むしろWBCは、理屈よりも感情で観るほうが面白い大会だと言える。
おわりに
WBCは、野球ファンだけのイベントではない。映像でじっくり観る人もいれば、ラジオで耳を傾ける人もいる。結果をあとから追い、SNSで盛り上がりを共有するだけでもいい。
2026年春、また日本中が同じプレーに一喜一憂する時間がやってくる。
映像でも、ラジオでも、途中参加でも構わない。自分なりの距離感で、この国際的な熱狂に触れてみてほしい。









