ここ数年で一気に定番化が進んだ、“冬のサンダル”という新しい選択肢。
そのパイオニア的存在として国内外で支持を集めるブランド「SUBU(スブ)」が、2026年1月10日(土)〜18日(日)の期間、表参道にてPOPUPイベント”YO〜KAIの館”を開催中だ。
ブランド10周年イヤーの幕開けとなる今回のPOPUPは、25AWシーズンテーマである“HORROR(ホラー)”を軸に、「履いたら二度と戻れない…」という挑戦的なコンセプトを掲げた没入型空間。今回筆者は実際に会場を訪れ、その世界観と体験をレポートする。
SUBUとは?
SUBUは、ディレクター・デザイナー府川俊彦氏によって2016年に誕生したブランド。“冬に履くサンダル”という斬新な発想で注目を集め、機能性とデザイン性を両立したプロダクトとして支持を拡大してきた。
現在では日本国内にとどまらず、世界30カ国以上で展開。2025年には年間販売70万足を記録し、累計販売足数は300万足を突破するなど、冬の履きもの文化を牽引する存在となっている。
ファッションやアウトドアの枠を越え、近年では“冬のライフスタイルを豊かにするアイテム”として、幅広い層に浸透している点もSUBUならではの魅力だ。
「YO〜KAIの館」──履いた瞬間、異界へ
今回のPOPUP STOREは、「SUBU × YO〜KAI」をキーワードに、闇とユーモアが交錯する異界をテーマに構成。
地下の会場へ足を踏み入れた瞬間、照度を抑えた空間と不穏さを感じさせる音響が来場者を包み込む。壁面や床、天井にはプロジェクションマッピングや映像演出が施され、現実と虚構の境界が曖昧になるような感覚に。
「履いたら二度と戻れない…」というコンセプトは、単なるキャッチコピーではなく、“一度体験したら忘れられない履き心地”と“一歩踏み込むと抜け出せない世界観”の両方を体感させる仕掛けとして、空間全体に落とし込まれていた。
恐怖一辺倒ではなく、どこか愛嬌のある“YO〜KAI”の存在が、SUBUらしい遊び心として効いているのも印象的だった。
プロダクトと空間がシームレスにつながる展示
会場内では、演出空間と自然につながる形でショップエリアが併設。SUBUの人気定番モデルをはじめ、25AWコレクション、そしてPOPUP限定アイテムが並ぶ。
特に注目を集めていたのが、今年の干支「午(うま)」にちなんだ干支SUBU。
縁起の良さとアニバーサリー感を兼ね備えたデザインで、10周年イヤーのスタートにふさわしい特別感のあるアイテムとなっていた。
単なる“物販”に留まらず、「世界観を体験 → 理解 → 身につける」という一連の流れが自然に設計されている点は、POPUPとしての完成度の高さを感じさせた。
特別にデザイナーインタビューも実施!
今回、メディア内覧会にはSUBUディレクター・デザイナーの府川俊彦氏も登場。SUBU10周年、そして今回のPOPUPについてお話を伺った。
(写真右がディレクター・デザイナーの府川氏、左が株式会社イデアポート統括の新妻氏)
――SUBU10周年を迎えて、いかがですか。
府川:「ブランド立ち上げからの10年間は、月並みですが本当にあっという間でした。
ローンチ当時は“冬にサンダルを履く”という発想自体がまだ世の中に浸透しておらず、売り場づくりにはかなり苦労しました。バイヤーの方々へ説明するのも簡単ではなく、ただのスリッパ売り場に並べられてしまったり、アパレルショップでは取り扱いを断られたり…。
それでも、実際に履いて体験していただく機会を重ねたり、プレスの皆さまのご尽力もあって、少しずつ“冬のサンダル”というカテゴリー自体を知っていただけるようになったのではないかと感じています。」
――今回のPOPUPについて教えてください。
府川:「表参道のキラキラした世界を忘れるような、その空気感が面白いと思ってこの地下の会場を選びました。SUBUは店舗を持っていないからこそ、こうしたPOPUPでは世界観やクリエイティブを非常に大切にしています。
中のプロジェクションマッピングの部屋ではSUBUを履いた様々な妖怪が出てきたり、足跡がついてきたりと色んな仕掛けがあるので、是非1回2回3回と楽しんでいただければ嬉しいです!」
――今後の展望を教えてください。
府川:「10周年イヤーとなる今年は、より一層ブランドを盛り上げていきたいと考えており、日本各地でPOPUPの開催を予定しています。さらにパリをはじめ、韓国や台湾など、グローバルも視野に入れながら、SUBUの世界観を広げていきたいですね。
売上を第一の目的にするというよりも、まずは多くの方に実際に履いていただきたいと思っています。SUBUは人によって履くタイミングや使い方が本当に様々で、そこにこのプロダクトの面白さがある。そうした多様な可能性を知っていただくことが、結果的にご支持や売上に繋がっていけば嬉しいです。」
おわりに
「YO〜KAIの館」は、単なるPOPUP STOREという枠を超え、SUBUというブランドそのものを体験できる遊び心に富んだイベントだった。
10周年を迎えた今もなお、新しい切り口で“冬のサンダル”を更新し続けるSUBU。履き心地の良さだけでは語れない、記憶に残る体験と世界観を、ぜひ多くの人に体感してほしいと感じる。
2026年、SUBUの次なる展開にも期待が高まる、そんな幕開けにふさわしいPOPUPであった。
SUBU POPUPイベント “YO〜KAIの館” 概要
■開催日時:2026年1月10日(土)〜18日(日) 各日11:00〜19:00
■会場:アッセンブリーホール(東京都渋谷区神宮前4-26-18原宿ピアザビル B1F)
■入場:無料
■特設サイト:https://subu2016-10th.com












