「最高のビール体験で、人生をもっと豊かに。」を理念にするパーフェクトビール(東京都江東区、代表:藤沼正俊氏)は、「日本を代表するビールメーカー」の設立を目標に、樽やサーバの品質管理、注ぎ方にこだわった“究極のビール”を提供する「PERFECT BEER」の店舗を現在FCで急速拡大中だ。
今回は、代表の藤沼さんにインタビュー。起業の背景や、ビールへの思いを伺った。
――「PERFECT BEER」立ち上げまでの背景を教えてください。
前職は「キリンビール」。そこで働く中で、9割以上のお店が劣化したビールを提供しているという状況を知り、それを変えたくなって。ビールは品質で味が変わることを伝えるために活動していこうと決めました。最初はイベント事業、キッチンカーからスタートしました。
――そもそも、ビールを好きになった理由は何かあるのでしょうか。
小さいころお父さんがよく美味しそうに飲んでいる姿を見ていました。そのころから「どんな味なんだろう」と興味があって。そこで大学受験の時に、唯一ビールの醸造免許を持っている大学が東京農業大学だったので、行ってみました。大学生になって飲んでみたらハマって、そこから一気にビールファンにという流れです。
――なるほど…!その後、お店は具体的にどのように展開していったのでしょうか。
2016年6月ごろにキッチンカーから始めて、夏は良かったのですが冬は外売りだけだと売れ行きが悪くなってしまって。やっぱり拠点が必要だなとなり、次の年の2月に所沢でお店をスタートしたのが始まりです。
――そこからFCで広げていったのですね。
実は、結構時間がかかりました。最初は所沢で3年間くらいやっていたのですが、その後5店舗くらいまで広げたら上手くいかなくなってしまって。そこで一回全部やめました。
やめてから一年くらいは車で放浪してましたね。キッチンカーで全国を回ってみたり。
そんな時、知人から「門前仲町でビアガーデンのテナントが開いてるからやらないか」と声をかけてもらい、再スタートしました。
今までやってきたノウハウがあったのと、店舗に関する構想はできていたので、路面店を展開させていこうと思って2年前の10月を本店をオープンしました。そして集大成として作り上げたお店が軌道に乗ったので、拡大していこうと決心しました。
その時知り合った「なおたか酒場」というYoutuberさんがFCをやってくれるという話になり、また人気チャンネル「令和の虎」にも出させてもらって、それをきっかけに一気に認知が拡大してきたという感じです。
――いろいろな出会いがあったのですね。一番うれしかったことはなんですか?
やっぱり自分の理念が浸透しているなと感じられた時ですかね。「PERFECT BEER」でビールが飲めるようになった!という声をいただくと嬉しいですね。
――今年の目標を教えてください。
目標は契約50件です。今の契約が30くらいなので、後半も頑張っていきたいです。
――お客様はどんな方が多いのですか。
店舗によって変わりますが、本店だと男性6割女性4割くらいかな。年齢層は30半ばから40半ばが多いです。独身の方が多いかも(笑)帰る前にちょっと飲んで喋って帰ろう、という憩いの場所になっています。
――お客様とのコミュニケーションにおいて、こだわっているポイントはありますか。
一番は卓上のベルですね。コミュニケーションツールとして導入していて、押したら店員さんに一杯奢れます!それをきっかけにコミュニケーションが生まれたり、飲みの文化を知っていただけたりと、いい役割を担っていますね。
また、アットホームな雰囲気づくりはどの店舗でも本当に大切にしています。なのであまり大きい箱ではやっていないし、カウンターをメインに作っています。ビールが光るライトを作ったり、椅子も座り心地がいいものを選んだり、カウンターに座りたくなるお店作りを心掛けています。
――FCの加盟者の方にはどんな方がいらっしゃいますか。また、どんな方と働きたいですか。
加盟者は結構バラバラです。飲食が多いわけではなくて、異業種がほとんどです。プラスで初めて独立する方もいらっしゃいます。
「自分の拠点を作りたい人」を積極的に採用しています。もちろん会社の理念に共感してくれるのが第一条件ですが、そのうえでこういうコミュニティを作りたい!と思っている方と一緒に働きたいと思っています。
――社員も同じような基準のなのでしょうか。
そうですね。経験は関係なく、人柄が一番です。「この人と一緒に働きたい!」と思える人ですね。接客が向いてそうだな、とか最低限なところに加えて、なにか「自分でお店を開きたい」とか、夢を持っている人だとなおさら魅力的ですね。
――どの業界でも、大事なのは人柄ですね!SNSに関してはどうお考えですか。
お店を展開するうえでこの業態のいいなって思うところは「人が輝ける場所」だと思っています。なので職場も「一人ひとりが輝ける場所」にしていきたいので、SNSは人を重視にしていきたくて。メンバーそれぞれを有名にさせたいです。
まず今は自分が前に立って知名度を上げて、そこからスタッフたちも引っ張っていけたらいいなと思っています。
――最近はオリジナルのアパレルも展開。始めようと思った理由を教えてください。
前から趣味的に作ったりしていたのですが、ちゃんと事業としてやっていきたいなと思ったのは、いろんな方面から「PERFECT BEER」というブランドを知ってもらいたいなというところにあります。将来的には300店舗展開を目指していて、日本を代表するビールメーカーにしていきたい。そんな中で、色々なアプローチの仕方があっていいかなと思っています。
この事業のゴールとしては、アパレルブランドからPERFECT BEERを知ってもらって、そこからお店に行ってみてファンになる、という流れができたらいいなと考えています。まずは、今お店に来てくださっているお客様がよりファンになっていただけるように展開していきたいです。
――最後に、今後のビジョンを教えてください。
アパレルとしてはまず周知していただいて、「ビール屋さんがアパレルやってるんだ!」という面白い部分が広まればいいなと思っています。常連のお客様はこれを着てお店に行きたい!とおっしゃってくださる方も多いので、みんなでこの服を着て、おいしいビールを飲んで、楽しい時間が過ごせるようなブランドにしていきたいです。
会社としては「日本を代表するビールメーカーを作る」ですね。これ以上はないです。
また、今お店のメインは新米パパの男性。そこだけでなく家族みんなに愛されるお店にしたいです。そのためのアパレルでもあるし、ジェラートなどお子様向けメニューの展開も始めています。
――ありがとうございました。
最高においしいビールを追求し続けるPERFECT BEER。FC展開でどんどん拡大していくので、皆さんの身近な場所にもオープンするかもしれません。
おいしいビールと、お店のコンセプトでもあるアットホームさを、是非体験しに行ってみたいですね!
今回は貴重なお時間をありがとうございました。
〇PERFECT BEER
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