韓国発のファッションインフルエンサーコンテンツ作成プラットフォーム「KYOLOOK」が、2024年10月に日本でのサービスを開始した。日本市場向けに最適化されたサービスを提供し、ファッションブランドの認知度向上と売上増加に寄与することを目的としている。

もともとは2018年に「ONEULOOK」として韓国でスタート。現在までに4,000名のインフルエンサーと400社のファッションブランドに利用されている実績を持ち、同業では最大手だという。その日本版が「KYOLOOK」となる。
「KYOLOOK」はブランドがインフルエンサーに商品を提供し、そのコンテンツを作成するプロセスを自動化する。これにより、インフルエンサーの選定からコンタクト、コンテンツ作成までの業務を効率化し、わずか5分で完了するサービスだ。

今回は日本統括の黒澤さんにインタビュー。サービスの詳しい内容や、今後の展望を伺った。

――サービスについて、詳しいご説明をお願いします。

ブランドとインフルエンサー様をマッチングさせるファッション専門のサービスです。よくファッションブランドがPRのために、アイテムのギフティングをされると思うのですが、インフルエンサー探し・連絡・投稿確認などの工程はかなり大変。「KYOLOOK」はそれを全てWEB上で自動化し、提供しているプラットフォームになります。今、登録いただいているファッション専門のインフルエンサーは500名以上います。

2018年に韓国で始まり、市場が大きくなるにつれて日本でも同じようにニーズがあり成長できるのではないかということで、「KYOLOOK」がオープンしました。
まずは日本に販売経路がある韓国ブランドに需要があるのではないかと思い、コンタクトを取って今は20ブランドほどが登録されています。有名なものですと、「VARZAR」「NICK&NICOLE」などがあります。あとは「coca」をはじめとした日本のファッションブランドも7ブランドご契約いただき、ご利用いただいています。

――サービスの強みは何がありますか。

ファッション専門のインフルエンサーを取り入れているので、クオリティの高いコンテンツを作成できます。また、ギフティングはブランド内で必須の業務になっている中で、インフルエンサーの検索から投稿管理の問題を全て解決できるので、かなり時間やコストを削減できるのが強み。

ブランド様に必要なのは「WEB上に商品を登録」「インフルエンサーの選択」「商品発送」この3つの作業のみです。
インフルエンサーを選択すると名前や身長年齢、フォロワー数や平均いいね!数を見ることができます。ピックすると、送り先の情報や電話番号が全てエクセルで出てくるので、あとはそれに沿って送っていただくだけで業務が完了します。

また、ガイドラインも登録できます。「全身写真〇枚」「ディテール写真付き」など、イメージを詳しく登録しておくことでよりクオリティの高いコンテンツが期待できます。そしてできあがったコンテンツの二次利用を無制限・無料にしているので、高画質な原本をダウンロードし、広告などにお使いいただけます!
できあがったコンテンツをブランド様側で積極的に二次利用をしていただくことで売上増加に直結します。ブランド様の売上増加のお力添えをすることが弊社の一番の目的です。

――最近人気のブランドやアイテムはありますか。

最近だと「NICK&NICOLE」のアイテムは人気でしたね。日本でも知名度が高くなってきたブランド様なので、応募率は高かったです。アイテムでいうとセットアップやアウターが人気です。

――インフルエンサー管理で大変なところはありますか。

弊社はほぼ全てIT化しているので、アナウンスや通知もシステム上で自動配信ができるよう設定されています。最大限システム化しているので一つ一つ手動で行うよりもはるかに時間を短縮することができています。

――利用者の声はどんなものがありますか。

インフルエンサーは自身のInstagramを活性化させることが目的。ただ、たまに連絡が来る案件はギフティングのアイテムが指定されているので、自分の好みや系統とは違うものもしばしばあるそうです。
「KYOLOOK」では、自分が好きなアイテムだけを選んでお仕事にできるという面で、「ありがたい」「お互いWIN-WINな関係を築けた」というお声をいただいています。毎日アプリを開いて使ってくださるインフルエンサー様もいらっしゃるので、嬉しいですね。

また日本のブランド様からは、これまで自社で行っていた相当大変なギフティング業務がこんなに楽になるとは」「ここまでファッションに特化したインフルエンサーが集まったサービスは初めて」というお声をいただいています。3カ月21万円という価格の安さと、契約期間中はギフティング数が無制限な部分もご好評いただいています。

――ブランドの目標は何かありますか。

日本ブランドをたくさん増やしていくのが今後の目標です。もともと韓国版の方で400ブランドほど契約があるので、そこからアプローチは始めたのですが、いずれは「日本のファッションブランド」と「日本のインフルエンサー」を繋げることが、今一番目指している姿です。

――今後の意気込みをお願いします!

日本のブランドへのアプローチは10月から始めたばかりなのでまだ少ないですが、ここはこれからどんどん進めていきたいです。3桁くらいには…!そしてインフルエンサーの数もバランスが取れていなくてはいけないので、今の2倍には増やしたいですね。

また、韓国だとこういったインフルエンサー市場が発達していて競合も多いのですが、日本ではまだあまりないと思っています。韓国の急成長しているブランドは、インフルエンサーの着用によって認知を増やして、ブランドはその素材をどんどん使って広告を出して、というサイクルをすごく活用して、活性化しています。その戦略を日本にも取り入れて、インフルエンサーコンテンツの重要さを様々なブランド様に広め、「KYOLOOK」を使用していただければ幸いです!

――ありがとうございました。

ブランドとインフルエンサーのマッチングをIT化。ギフティングというPR手法が主流になってきたこの時代、「KYOLOOK」は多くのブランドが注目するサービスになるだろう。

〇KYOLOOK

サービス紹介書PDF:https://kyolook.com/intro/seeding.pdf
サービス紹介HP:https://kyolook.com/brand/seeding
HP:https://kyolook.com
問い合わせ:https://kyolook.com/brand