つい先日、Yahoo!ニュースに「アパレル業界“シロウト”3人で年商5億円」という衝撃的なトピックが目に入る。ここで話題になっていたKnuth marfとは、アパレルディレクターChiEmiが中心となり、WEB販売展開を行っているアパレルブランド。2021年11月にスタートし、販売5分以内に即完売する商品も多数。デザインも個性的で、多くのファンを獲得しているブランドだ。

筆者も興味が沸きご連絡してみると快くお返事を下さり、代表の中井さんにお会いすることができた。今回はブランドのこと、メンバーについてインタビューさせていただいた。

――ブランドについてご説明をお願い致します。

中井:Knuth Marfというブランドで、設立は2021年11月になります。なので今で3年目になります。

立ち上げメンバーは3人。アパレルディレクターのChiEmiは元保育士、クリエイティブディレクター和泉琴華の本職はイラストレーター、運営責任者であり会社の代表である私は、昔吉本芸人をしていた過去がありました。その3人が様々な縁で繋がり、一緒にブランドを立ち上げることになりました。

Knuth Marfの洋服を身に纏った瞬間に、胸がときめくような新たな自分と出会える、をコンセプトに服作りを展開しています。

――レディースアイテムが多い印象ですが、メンズでも着れるものはあるのでしょうか。

中井:ユニセックスの商品も多数揃えています。ChiEmiが、自身を一般的なマス代表として捉えています。Knuth Marfの服は、そんな自分が新しい自分へと変化していくように、トレンドを上手く取り入れ、デザインやシルエットに落とし込んでいます。

その結果として、レディース中心で製作はしていますが、メンズでも着用できるデザインも多く生まれ、全体商品も3分の1ほどはユニセックス商品になっていますね。

――なるほど。次は御三方のご紹介をお願い致します。

中井:ChiEmi、和泉、私の3人で立ち上げ、現在は6名程度のチームでブランド運営しています。

ChiEmiはもともと保育士をしていましたが、服はずっと好きだったのでインスタで発信していました。その後、韓国アパレルのセレクトブランドを始め、今の基礎が出来ました。自分で韓国出張、セレクト、仕入れ、検品、出荷、カスタマー対応も行っていたので、それらは大きな経験になっています。

和泉はクリエイティブディレクターで、Knuth MarfのSNSやサイトのクリエイティブすべてを手掛けています。彼女は本業としてイラストレーターとしても活動しています。カメラも好きで、知人のモデルや俳優等の撮影も行っていました。表現という世界で、本人が高校生の頃から活動していたので、一同大きな信頼を寄せています。
Knuth Marfの誕生は、ChiEmiが昔から和泉のイラストや言葉が好きで、その御縁から始まっています。

私は大学を出てから吉本の養成所に入り、芸人を経た後、一度就職しました。極少人数の会社だったので、営業から企画から経理まで全て一人でやっていた経験もあるため、事業や会社の仕組みを学ぶことができました。
そのあと自分で会社立ち上げ、イラストレーターの方へお声がけして展示会をやろう、と企画していたときに最初に声をかけたのが和泉でした。

それぞれ全く違う人生の歩みをしている3人が御縁で繋がったことで、Knuth Marfはスタートしました。


(左から代表の中井さん、クリエイティブディレクターの和泉さん、アパレルディレクターのChiEmiさん)

――アパレルブランドを立ち上げる流れはどのようなものだったのでしょうか。

中井:元々、私はアパレルブランドを作ってみたい、と思っていました。そう思っている時に、ChiEmiは韓国セレクトのブランドを卒業したタイミングであったこと、和泉は人が集まるクリエイティブなことをしたいと考えていたこと、それぞれのタイミングが偶然一致したことがすべてだと思います。
それぞれの思いがあったので、そこからは自然な流れだった気がします(笑)立ち上げまで進むことができた決め手は、3人でいることに抵抗がない人間関係でいれたことかもしれません。人間的な不安要素を持たなかったのは大きいと思いますね。

あと、0から立ち上げたというのも良かったのかなと思います。すべて3人で0から作っていこうと、ひとつのチームになることが出来ました。

――0からのスタートで今は人気ブランドに。認知度、売り上げを上げるために努力したことは何ですか。

中井:人気ブランドと仰っていただくのは大変ありがたいです。ただ、自分たちは全くそう思えていなくて、日々課題や挑戦の毎日です。

スタートから行った認知拡大の努力としては、日々地道なことだけでした。知ってもらうために、見てもらうために日々SNSで発信していくということだけでした。会社としては、他にないデザインや、買いやすい金額にこだわっていました。リピーター様や新規のお客様が入ってきてくださるためには、デザインも価格もとても大切です。

写真やアイテムの魅せ方も、和泉がいることで、最短で自分たちが作りたい表現を作れているというのは非常に大きなことです。

――お洋服のこだわりポイントを教えてください。

ChiEmi:常にお客様目線でいることです。自分自身がモデルのような等身ではないからこそ、コンプレックスを自信に変えられるようなデザインやシルエットを生み出せるように日々奮闘しています。

また、トレンドをいち早くキャッチしてKnuth Marfっぽく落とし込むことにも意識しています。あくまで”Knuth Marfっぽい”が大事。これがブレないための軸です。

――ブランドを始めてから嬉しかったことは何ですか。

ChiEmi:お客様の声が直接届くのでやりがいを感じます。嬉しかったとき、幸せだったときにKnuth Marfの服を纏ってくれていて、それをシェアしてくれる。
「サボれないな、より良いもの作らなきゃな。」と幸せな気持ちになりながら、身が引き締まります。
あとは、チームがどんどん団結していき、今では家族みたいなメンバーに。でも、みんないい刺激をくれるライバルだからこそ、日々ものづくりもアップデートされていく、いい循環になっています。

中井:やっぱりお客様が「こういう服が欲しかった」と言ってくださったり、「この服を着るとテンションが上がる」と褒めてくださると嬉しいですね。
あとは自分たちがメーカーであること。お仕事のすべてを「自分ゴト」化できるので、一つ一つのものへの思い入れも強くなります。

――今後について、意気込みをお願いします!

中井:有難いことに、日本全国にお客様がいらっしゃいます。その中で、現物を見たいというお声もたくさんあるので、全国のセレクトショップで取り扱っていただけるようにしていきたいです。あとは海外への展開。今は中国、台湾、韓国で販売しています。台湾のお客様からは、よく反応をいただいています。

また、ブランドもメンバーも年齢が上がっていくので、その変化も楽しんでいければなと考えています。

――ありがとうございました。

それぞれの才能、経験を生かして団結しながら成長していくKnuth Marf。設立から1年で年商5億円に達するなど急成長を遂げ、今後もそのデザイン性と発信力で多くのファンを増やしていくに違いありません。
今回は貴重な機会をありがとうございました。

〇Knuth Marf

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