私たちインター・ベルはファッション・アパレル業界で働きたい方と一緒に成長し、クライアントの価値創造への貢献と、働く方々の生涯価値向上を目的にしています。

また人の可能性は無限大だと信じています。今回我々が立ち上げたMEDIAは、さまざまな経験を経て今最前線で活躍している方をピック。インタビューを通して、この業界で活躍するうえでの参考になればと思います。

今回のインタビューのお相手は、現在フォトグラファーとして活躍されているGenyaさんです。私たちの想像を超えるほど様々な業界を経た経験豊富な方。今回はお仕事のこと、今までの経験などのお話を伺いました。

――ご自身の簡単な経歴を教えてください。

北海道出身で2歳からアルペンスキーを始めて、冬はスキー、夏はバイクのレース、とスポーツ一色で育ちました。勉強よりスポーツ、だったので、子供のころから「社会的な決まり」と「人間のあるべき活動」の乖離をし始めてました。高校あたりから社会や大人っていうものをより思い知らされ始めてましたね。

高校では体操で全国3位までいきました。大学もスポーツ推薦で行こうと思っていたんですが、飽き性なところがあるので違うことがしたくなって(笑)。それで調理の学校に行きました。理由としては、「人間のあるべき活動」を考えたときに自分でご飯作れたほうがいいなと思って。でもその学校もあまりいいところではなくて、途中で辞めました。

――スポーツから料理、とっても幅広いですね。そのあとは何をされていたんですか。

そのあとはアパレル業界に入り、店舗の店長をやっていました。新商品を撮影してSNSでお客様にお知らせすることもあったので、そのタイミングで初めて一眼レフを買いましたね。でも札幌の店舗だったので集客数が少なくて、都市部と比べると売り上げに差があることに悩み、東京異動を決めました。

いざ上京したら今までの景色との違いに驚き、ここで色んなことを掴める仕事って何だろうと考えたときに広告代理業に興味を持ちました。そこで思い切ってアパレルをやめて広告代理店に転職し、企画やカメラの仕事をしていました。でもいざ入ってみると、撮影の現場で本気を出しているカメラマン・ヘアメイクさんたちと、撮影は売り上げを作るための制作物としてしか考えていない会社に温度差を覚え、日々納得いかなかったです。なのでその広告代理店での仕事を辞めて、自分はカメラに全振りしようと決めました。

――そこからカメラの世界に入られたのですね。

自分が本当に好きなものだけ撮ろう、という期間になりました。やっぱり今までは社カメだったので、フリーランスになったら撮りたいものを撮ろうと思って。そこで色々な経験をするうちに自分が本当に撮りたいものとか目的が分かってきて、今に至ります。そこから起業して今5期目です。
起業してからは自分のスタイルが固まっていたので、「ファッション・音楽・スポーツ・飲食・車」などにジャンルを絞りました。スポーツは幼少期からやっていたし、飲食も一応学校に行っていたし、ファッションもアパレルの店長経験があるし、と今まで経験してきたすべてが繋がった感じがしますね。

やっぱり撮影ってカメラの技術よりも、その場所と空間で求められたものをいかに引き出せるかだと思うんですよ。そのためには撮るものに対する知識も必要で。現場に対して説得力が必要ってなったときに、自分が今までやってきたいろいろな経験は遠回りではなかったなと思っています。

――仕事にやりがいを感じる瞬間はいつですか。

ベタだけど、やっぱり「ありがとう」と言われる時ですかね。人の撮影の時とかは特に。相手と「心が通じたな」と感じられたらやりがいを感じますね。

――今まででいちばん印象に残っている撮影を教えてください。

どれも印象深いけど、一番はASAP Rockyとリアーナの撮影かなと思います。あれは僕の人生で一番バズった写真かもしれないです。
実は僕は以前から、PR会社からの依頼でVIPが日本に来日するときの入国写真担当みたいになっていて。空港に張って入国シーンの撮影などをよくしていました。ASAP Rockyもそんな感じで、そのままライブでも撮影しました。

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やっぱりVIPが来日するときって、色々な出版社やメディアからカメラマンが来ているので、その中で自分の1枚を選ばれるかどうかっていうカメラマンだけの勝負があるんですよね。
撮影は事前にある程度頭の中で想像します。ASAP Rockyは特に僕が好きなジャンルなので、「この現場は決めたい!」と思い、何度もイメトレを繰り返しました。ただ無造作に被写体を撮るのではなく、ユーザーが気になるトピックを探します。なのでこの時も、まず全身何を着ているのかチェックして服の寄りを撮っておいたり、服のデザイナーも後ろにいたので1枚撮っておいたり、と工夫しました。で、ライブ出て30分以内くらいに急いで写真を納品したら、その瞬間に世界でバーッと拡散されて。勢いがすごかったですね。「その写真クレジットするから頂戴!」とか、DMが絶えなかったです。

――すごいですね。これからやってみたいことはなんですか。

メディアの運営ですね。今まではお仕事させてください!と頼む側だったものを、これからは自分自身で発信までできるようになりたいです。今は常にデータの納期に追われているので、気持ち的によくないなと思っていて。それを変えるためにはメディアをやったりしたいなと思っています。自分のメディアを作って拡散力を持てれば、自給自足でビジネスが回るじゃないですか。そういう意味でも、やりたいと考えています。

――なるほど。Genyaさんが感じるフォトグラファーという仕事の魅力はなんですか。

人の良いところだけを探せるところですかね。その人が今日はどういうポイントで来たのかな、とか、ファッションはここを撮ってほしいと思ってるのかな、とか。人の素敵な部分を探しながら撮影するのでハッピーな気持ちになれるし、僕はすごく良い職業だなと思いますね。

――最後に若者へのメッセージをお願い致します。

「当たり前を疑うこと」と、「自分を研究すること」かなと思います。
人間って本当にやりたいことを冷静に判断する時間が必要だなと思うし、周りに流されずに自分で決断することが大事だと思います。今ってインフルエンサーみたいに誰でも有名になれる可能性がある時代な分、生き方の選択肢も広がっているので、やりたいことを追求してほしいなと思いますね。

――ありがとうございました。

様々な分野での経験を経て、自分がやりたいことを追求する素敵な姿が印象的でした。社会的な決まりに囚われない自由な生き方に、私たちも見習いたいところが沢山ありますね。Genyaさん、今回は貴重なお時間をありがとうございました。

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