和菓子屋「鶴屋吉信」は、ニューヨーク発のファッションブランド「ANNA SUI」とのコラボレーション商品を数量限定で販売する。コラボは今回が2回目で、公式オンラインショップで2024年10月12日(土)12時より、鶴屋吉信の店舗では2024年10月17日(木)より開始。

創業1803年より京都・西陣で220余年の歴史を歩む京菓子老舗「鶴屋吉信」と、ロマンティックな独自の世界観により幅広い年齢層に人気を博すファッションブランド「ANNA SUI(アナ スイ)」。2023年10月に実現した初のコラボレーション商品は、発売から3日間で完売となった。

そして2024年10月、新たにANNA SUI × 鶴屋吉信 コラボ商品第2弾を発売する。

人気商品「鶴屋吉信ようかん」は、伝統の美味しさを手のひらサイズで楽しめる、ミニサイズの羊羹シリーズ。今回は定番の「小倉」「抹茶」に、ANNA SUIを象徴するモチーフからインスピレーションを得た新作「ローズ」をくわえた3種の風味を用意した。ANNA SUIデザインのオリジナルパッケージで包み、限定デザインの缶ケースに収めて数量限定で販売する。

また今回は、このコラボだけのオリジナルデザイン「ポーチ」と「ショッパー」を制作。オンラインショップでは「ポーチ」、店頭では「ショッパー」を、缶ケース入り羊羹とセットにして販売する。

和と洋、2つのブランドの魅力をこめた、クラシカルでモダンなコラボレーション。普段和菓子にふれる機会の少ないお客様にも、可愛いデザイン・パッケージがお好きなお客様にも、楽しめる商品となっている。

鶴屋吉信担当者にインタビュー!

今回は鶴屋吉信の営業企画室、商品開発担当のお二人にお話を伺った。

――ANNA SUIさんとのコラボのきっかけを教えてください。

もともと企画会社さんからのご紹介でコラボのお話をいただいたのがきっかけで、スタートいたしました企画です。羊羹3本をオリジナル缶入での販売をご提案いただき、昨年は弊社より考案したデザインをもとに販売いたしました。今回はさらにパワーアップしたコラボ内容で、第2弾として販売いたします。

――今回のコラボのこだわりポイントはなんですか。

今回はANNA SUIのモチーフである「ローズ」に鶴屋吉信のロゴマークである「鶴丸」が入ったコラボ感に溢れるロゴを特別に作っていただいたところです。缶に地模様を入れて、老舗の空気をほのかにまとう、レトロモダンなムードのパッケージに仕上げました。

――鶴屋吉信さんの一番有名な商品は羊羹になるのでしょうか。

弊社の代表銘菓は「京観世」と「柚餅」です。「京観世」は大正9年(西暦1920年)創案のロングセラー銘菓で、小豆本来の素朴な味と香り、心地よい食感、やさしい甘さをお楽しみいただけます。

――そうだったのですね。今回のコラボを羊羹にした理由はなにかあるのでしょうか。

やはり日持ちがするところです。和菓子は「すぐ食べなきゃ!」という意識が強く、賞味期限を気にされる方が多くて。定番の風味だけでなく、和菓子にはめずらしい風味も加えることで、普段和菓子にふれる機会の少ないお客様にもお楽しみいただけるよう、約1年持つ羊羹に決定しました。パッケージだけでなく商品のお味も、ゆっくりお楽しみいただけたら嬉しいです。

――前回の販売でのお客様の反響はいかがでしたか。

前回はオンライン・店舗どちらも発売から3日間で完売に。アパレル・コスメブランドさんとは初めてのコラボだったので…。まさかこんなにすぐに売り切れるとは!と驚きで、想定以上の好反響となりました。

特に百貨店の店舗での人気が高く、販売開始後はお電話でのお問い合わせも相次ぎました。最初は個数制限など設けていなかったのですが、より多くのお客様へお届けしたいという思いでお一人様5点までと設定しました。

またSNSで投稿してくださる方もいらっしゃって、より反響が多くなりました。

――過去にも「星のカービィ」や「GODIVA」など、幅広い分野とコラボされていらっしゃるのですね。

「GODIVA」さんとのコラボは、近鉄百貨店さんの仲介でオファーいただきました。「星のカービィ」さんに関しても、広報で打合せを重ね実現し、新しい試みとなりました。

和菓子は若い世代にとって「格式高い」「正しい食べ方がわからない」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、伝統の技を守りながらも新しい挑戦を重ね、そういったイメージを打開できるような企画をこれからも進めていきたいです。


(カービィのまんまる手づくり最中)

――会社で活躍する社員の特徴、求める人材像とはどんな方なのでしょうか。

弊社では「行動できる方、向上心がある方、相手を尊重できる方」を求めています。伝統は守りつつ、新しい意見も取り入れながら成長していきたいです。100年後もお客さまに愛される鶴屋吉信であるために、一緒に働きたいと思える方を積極的に採用しています。

――今後について意気込みをお願いします!

今まで和菓子に親しみがなかったお客様に、少しでも興味を持っていただけるそのきっかけとして、今後も様々な企画を進めていきたいです。
これからも他社様とご縁をいただきましたら、羊羹だけでなく色々な商品にも挑戦したいと思います。

――ありがとうございました。

老舗和菓子屋でありながら、今まで想像つかなかった異色のコラボで話題を集める「鶴屋吉信」。今後も和菓子の枠を超えた革新的な取り組みに期待が高まる。

〇「ANNA SUI」

『甘いルックス、ロックなハート』

”アナ スイが奏でるのは「二律背反」の美学。 ガーリィで甘いルックスの中にひそんでいるロックな魂。 キュートさとクールさ。ファンタジーとウィット。 GOODガールと、BADガール。 相反した、多様なふたつの魅力が溶け合い身につけた人の毎日を、色鮮やかにリッチに彩るニューヨーク発のデザイナーズブランド、それが、アナ スイです。”

ANNA SUIジャパン公式サイト: https://annasui.co.jp/

〇鶴屋吉信

1803年(享和3年)京都・西陣で初代鶴屋伊兵衛により創業。220余年の歴史を刻む、京都の老舗京菓子司。「ヨキモノを創る」を家訓とし伝統の技を守りながら、現代の感覚をとりいれた新しい和菓子やカフェを考案。各種コラボレーション企画にも取り組む等、歴史ある京菓子の魅力のすそ野を広げてゆくとともに、和菓子の新たな価値を日々追求しています。

公式サイト: https://www.tsuruyayoshinobu.jp/
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