年末年始の箱根駅伝シーズンが近づき、2026年の大会に向けた機運が高まっています。

強豪校同士の熱いぶつかり合い、若手ランナーたちの台頭、そしてファンやランナー向けのランニングギアの新作発表──。競技シーンとカルチャーの両面で、今年も“駅伝ムード”が盛り上がりを見せています。
本記事では、2026年駅伝の注目ポイントに加え、競技を支える最新ギアとして、様々なブランドの新コレクションも紹介します。

2026年駅伝 — 注目校と展望


2026箱根駅伝出場チーム | 月陸Online|月刊陸上競技

2026年大会では、年度を超えて実力を維持する伝統校、新戦力を抱える強豪校、そして若手の台頭が予想され、毎年のように混戦模様が続いています。
また、各区間のエースだけでなく、出場登録選手全員の総合力が問われる“チーム力の勝負”にも注目が集まっており、予選通過校・補欠選手の仕上がりにも注視が必要です。

前回大会(2025年第101回大会)の上位10チームはシード校として箱根駅伝2026の出場権を獲得。加えて、10月18日(土)に行われた箱根駅伝予選会で10位以内に入った10校も出場権獲得を果たしています。

シード校(10校)

  • 青山学院大学(18年連続31回目)
  • 駒澤大学(60年連続60回目)
  • 國學院大學(10年連続19回目)
  • 早稲田大学(50年連続95回目)
  • 中央大学(9年連続99回目)
  • 城西大学(4年連続20回目)
  • 創価大学(7年連続9回目)
  • 東京国際大学(2年連続9回目)
  • 東洋大学(24年連続84回目)
  • 帝京大学(19年連続27回目)

予選会通過校(10校)

  • 中央学院大学(3年連続25回目)
  • 順天堂大学(15年連続67回目)
  • 山梨学院大学(6年連続39回目)
  • 日本大学(3年連続92回目)
  • 東海大学(2年ぶり52回目)
  • 東京農業大学(2年ぶり71回目)
  • 神奈川大学(3年連続56回目)
  • 大東文化大学(4年連続54回目)
  • 日本体育大学(78年連続78回目)
  • 立教大学(4年連続31回目)

オープン参加

  • 関東学生連合チーム(2年連続21回目)

ブランド × 駅伝ギア — ファッションと機能性の融合

駅伝は、単なるスポーツイベントにとどまらず、ファッション性と機能性が交差する“いまの時代らしい共演イベント” として注目されています。
駅伝のスピードやストイックさを象徴するカラーリングやグラフィックを取り入れつつ、ランナーが実際に求める軽量性・通気性・フィット感といったパフォーマンス要素を融合。これにより、アスリートはもちろん、日常でスポーツミックスを取り入れたい一般ユーザーにも響く新たなスタイルを生み出しています。

ブランドごとのアイデンティティが駅伝カルチャーと結びつくことで、“競技の熱量をそのまま纏う” ような特別なコレクションに仕上がっている点も魅力です。

adidas 2026 エキデンコレクション

アディダス ジャパン(adidas JAPAN)は11月25日(火)、年末年始の駅伝シーズンに向けたランニングコレクション「アディゼロ エキデン コレクション(ADIZERO EKIDEN COLLECTION)」の新作を発表しました。

今年のテーマは、

  • 晴れた日の富士山を思わせる“ソーラーブルー”
  • 箱根の伝統細工から着想した“ピクトグラム柄”

という、駅伝らしい日本文化の象徴を盛り込んだデザイン。
シリーズではランナーの足元を支えるシューズに加え、軽量ウェアも展開し、11月28日(金)から順次発売がスタートしています。

今回のキャンペーンでは、青山学院大学陸上競技部の黒田 朝日選手・塩出 翔太選手、國學院大學陸上競技部の上原 琉翔選手・野中 恒亨選手を起用。両大学の主将であるメンバーに、ポジティブな力を与えて支えてくれるそれぞれの仲間との関係性に焦点を当て、その存在の大切さを伝えていきます。

本記事では、その中から特に気になったアイテムを数点ご紹介します。

ADIZERO EVO SL WOVEN(¥19,800)

アディゼロシリーズ内最軽量トレーニングシューズ「ADIZERO EVO SL(アディゼロ エヴォ エスエル)」がアップデートされた「ADIZERO EVO SL WOVEN(アディゼロ エヴォ エスエル ウーブン)」が新たに登場。新たに開発されたウーブンアッパー素材が、優れた伸縮性と快適なフィット感を提供。必要な部分に補強を施し、足のブレを抑えて安定した走りをサポート。アディダスが誇る高度なテクノロジーと先端的なデザインで、今までにない快適なランニングを提供する一足です。
https://www.adidas.jp/article/JR2023.html
https://www.adidas.jp/article/JR4729.html

ADIZERO HE JK(アディゼロ 駅伝 ランニング ジャケット)(15,400円)

アディダス アディゼロ駅伝ランニングジャケット – ブルー | アディダス ジャパン

ADIZERO HE ST(アディゼロ 駅伝 ランニングショーツ)(8,470円)

アディダス アディゼロ 駅伝 ランニングショーツ – ブルー | アディダス ジャパン

ADIZERO HE LS(アディゼロ 駅伝 ランニング長袖Tシャツ)(7,700円)

アディダス アディゼロ 駅伝 ランニング長袖Tシャツ – ブルー | アディダス ジャパン

また、アディダスがパートナーシップ契約を結ぶ青山学院大学および國學院大學のキャンパスが位置する渋谷エリアや、新年の駅伝を盛り上げる東京・大手町エリアにおいて、本キャンペーンビジュアルを使用した各種屋外広告を展開予定。来たる駅伝モーメントに向け、アディダスは本キャンペーンを通じて新年のスポーツシーンを盛り上げていきます。

■期間:2025年11月25日(火)より開始
■キャンペーンフィルム(青山学院大学 黒田 朝日選手 + 塩出 翔太選手編)
YouTube URL:https://www.youtube.com/watch?v=RNMhORd8OT8
■キャンペーンフィルム(國學院大學 上原 琉翔選手 + 野中 恒亨選手編)
YouTube URL: https://www.youtube.com/watch?v=okcnVkFhuvE 
■特設サイト: https://www.adidas.jp/yougotthis

選手がレースで着用するモデルとのリンクはもちろん、ファンが応援時に身につけられるプロダクトも豊富で、“走る人も応援する人も気分が上がる”仕上がりになっています。

PUMA(プーマ)は “EKIDEN PACK”新作発表

さらに、プーマは11月21日(金)、駅伝・マラソンシーズンに向けたランニングシューズシリーズ「EKIDEN PACK(エキデン パック)」を発売しました。

このパックでは、レース向けレーシングモデルを含む全5型をラインアップ:

  • FAST-R NITRO™ ELITE 3
  • DEVIATE NITRO™ ELITE 3
  • DEVIATE NITRO™ 3
  • VELOCITY NITRO™ 4
  • PROPIO NITRO™

“最速の景色へ。”をコンセプトに、不安を決意や覚悟に変える“スイッチ”の瞬間をバイカラーのグラデーションで表現。さらに、プーマキャット・富士山・日の丸を組み合わせたスペシャルロゴをあしらい、駅伝への敬意と日本らしさを演出しています。

また、今回EKIDEN PACKの世界観を象徴するキャンペーンムービーを特設ページにて公開します。映像には、パートナーシップ契約を締結している城西大学の選手が登場し、レース前の緊張が“研ぎ澄まされた走りの状態へと切り替わる瞬間”を描いています。シューズの紐を結ぶ動作を起点に、視界がひらけ、景色が加速していくような演出を通して、キーメッセージである“最速の景色へ。”を映像的に描いた内容となっています。

FAST-R NITRO™ ELITE 3(39,600 円)

エリートランナーとの共同開発とフィールドテストを経て誕生し、前作FAST-R NITRO™ ELITE 2より約95gの軽量化により約170g(27.0cm)を実現しました。二層構造のミッドソールには新開発した「NITROFOAM™ ELITE(ニトロフォーム エリート)」ミッドソールを採用し、さらなるクッション性と反発力を発揮します。

DEVIATE NITRO™ ELITE 3(30,800 円)

 

前作より4mm厚くなったミッドソールは、プーマの革新的なNITROFOAM TM ELITE技術を搭載し、優れたエネルギーリターンを実現します。アッパーには、プーマ独自の軽量ウーブン素材ULTRAWEAVEのモノメッシュを使用、通気性を高め、PWRTAPEでストレスのかかる部分を補強しています。重量わずか194g (27.0cm)の史上最軽量クラスのシューズで、圧倒的なスピードによりレース本番での自己ベスト更新を後押しします。

VELOCITY NITRO™ 4(17,600 円)

「VELOCITY NITRO™ 4」は、軽量性・反発性・フィット感という3つの特長を軸に、初心者から上級者まで幅広いランナーの走りをサポートするプーマの定番モデルです。フルレングスのNITROFOAM™を採用し、従来比で約85%のエネルギーリターンを実現。さらに、前モデルより約14g の軽量化にも成功し、シューズ(27.0cm)全体の重さはわずか約250g に抑えられています。これにより、より軽やかで弾むような走り心地を可能にしました。

MIZUNOからもオフィシャルグッズが登場!

ミズノは、箱根駅伝のスポンサー契約に基づき、第102回箱根駅伝オフィシャルグッズを11月11日(火)11時からミズノ公式オンラインで予約を開始し、12月下旬から順次販売します。

毎年展開している大会記念Tシャツをはじめ、出場校のたすきをデザインした応援マフラータオルやキーホルダー、選手が走り終えた後に使用するフィニッシュタオル、観戦時の防寒対策として活用できる中綿フリースマフラーやブランケットなど全21アイテムを展開します。またプレミアムアイテムとして、「ガラス彫刻グラス」を数量限定で発売します。

第102回箱根駅伝オフィシャルフィニッシュタオル(7,700円)

【予約】第102回箱根駅伝オフィシャルフィニッシュタオル|U2JYC90119|箱根駅伝オフィシャルグッズ|陸上競技|ミズノ公式オンライン

箱根駅伝102回を記念したデザイン。一本のタスキに想いを込めてスタート地点からゴール地点までを突き抜ける挑戦者の走りをイメージ。

第102回箱根駅伝オフィシャルミニのぼり(2,200円)

【予約】第102回箱根駅伝オフィシャルミニのぼり|U2JVC40601|箱根駅伝オフィシャルグッズ|陸上競技|ミズノ公式オンライン

なぜ今、駅伝 × ブランドに注目が集まるのか

近年、駅伝は単なる競技大会ではなく、「走る文化」「応援のカルチャー」「日常ファッション」へと拡がりを見せています。

  • 選手のパフォーマンスを最大限に支える「レーシングギア」の進化
  • 応援や日常でも着用できる「駅伝仕様」のウェア/シューズのデザイン性向上
  • そして、ブランド同士の“駅伝コレクション”というブランド競争や話題性

といった要素が重なり、駅伝シーズンはスポーツ × ファッションのハイブリッドなムーブメントになってきています。

具体的には、adidasの“富士山ブルー”や伝統柄、PUMAの“EKIDEN PACK”のように、日本らしさ駅伝らしさを前面に出したデザインが注目を集めています。これは、選手だけでなく「ファンも一緒に駅伝を楽しむ」という意識の高まりの表れと言えるでしょう。

おわりに

年末年始の一大イベントである駅伝は、いまや競技の枠を超えて、多くの人が参加できるカルチャーへと進化しています。選手たちの真剣な走りはもちろん、ブランド各社が投入する駅伝仕様のギアや、応援ファンの熱量が重なりあい、シーズン全体が一つの大きなムーブメントに。2026年大会も、強豪校どうしの熱い争いとともに、ランニングを楽しむ全ての人の背中を押す最新プロダクトが数多く登場しています。

adidas、PUMA、MIZUNO──。それぞれのブランドが駅伝に込めた思いや、日本らしいモチーフを使ったデザインが際立ち、年々バリエーションも広がっています。お気に入りのチームや選手を応援するためのウェアとして選ぶのもよし、新年のランニングの相棒として取り入れるのもよし。駅伝ギアは、走る人のモチベーションを自然と高めてくれるはずです。

2026年の駅伝シーズン、そしてランニングカルチャーがどのように進化していくのか──。
“走る熱狂”をまといながら、今年もその瞬間を一緒に楽しんでいきましょう!