私たちインター・ベルはファッション・アパレル業界で働きたい方と一緒に成長し、クライアントの価値創造への貢献と、働く方々の生涯価値向上を目的にしています。
また人の可能性は無限大だと信じています。今回我々が立ち上げたMEDIAは、さまざまな経験を経て今最前線で活躍している方をピック。インタビューを通して、この業界で活躍するうえでの参考になればと思います。
今回のインタビューのゲストは、青山学院大学主催のファッションサークル「AOYAMA FASHION ASSOCIATION」の方々です。AOYAMA FASHION ASSOCIATION(以下AFA)は2018年に設立し、青山学院大学を中心に、ファッションに関心のある約120名の学生が在籍中。実際の現場での経験があるデザイナーを顧問に迎え、サークルの域を超えた本格的な服作りを追求しています。
本日はAFA顧問の一法師拓門さん、そして今年度代表の橋本さん、副代表の長谷川さんの3名にお話を伺いました。
インタビュー記事は前編・後編と2本にわたって掲載します。まずは前編、学生のお2人へのインタビューです。
――団体の概要を教えてください。
橋本:僕たちはAOYAMA FASHION ASSOCIATIONという青山学院大学を拠点としたインカレサークルです。活動内容としては洋服のデザインを学生たちで行い、生産の部分を企業に外注して洋服を制作しています。”ブランド”のような動き方をしているので、ファッションブランドサークルと名乗っています。
基本的にメインの活動は2つの軸があり、1つは毎年3月に行う展示会に向けたコレクションの制作。もう1つは企業様やブランド様とのコラボレーションの企画です。服のデザインに限らず、週に一回青山学院大学で集まって色々なことを幅広くクリエイティブな活動をしています。
――今、何人くらいの部員がいて、どんな学生が活躍していますか。
橋本:全体で120人ほどになります。大体にはなりますが6割くらいが青学生、4割が他大学になっています。基本的にはGMARCH、中には専門学生も所属しています。
僕たちの団体は1つのアイテムに対して数人のメンバーで取り組んでいるので、リーダーシップがあったり、周りの意見を上手く吸収できて議論ができる、コミュニケーション能力が高い子が多いなという印象です。
――なるほど。デザイン経験のない普通の学生でも入れるのでしょうか。
橋本:僕たちのほとんどは普通の大学生なので、特別な知識も経験も持っていません。でも、良くも悪くもデザインに対して無知なので、縛られない発想力が僕たちの強みかなと思っています。アイデアを出したうえで一法師さんにアドバイスいただいたり、パタンナーの方との会議を通して、形にしていっています。
団体のコンセプトとしても「リアルクローズ」を意識しているので、その部員たちのアイデアをリアルにまとめていくのが代表陣の役割としてあるのかな。
――AFAに入った決め手、そしてファッションに興味をもったきっかけを教えてください。
長谷川:このサークルに入ったきっかけは橋本の紹介でした。元々僕は図画工作とか、デザインに関わるものが好きで。そこで自分を表現する楽しさに気づき、ファッションに行き着きました。初めは古着に挑戦して、そこからデザイナーズブランドを買ってみたり、学生なりに買える範囲で楽しんでいます。
橋本:大学入学を控えて、ファッションに関わるサークルに入りたいと思いSNSで検索して見つけました。またAFAの内容を見て、ただ服作りをするだけでなく撮影やディレクションまで行う本格的な活動を自分もやってみたいと思い、選びました。
ファッションに興味を持ったのは中2くらいだったかな。元々バスケをやっていたので、バッシュ(靴)をきっかけにスニーカーの世界に飛び込みました。そこからHIPHOPアーティストに影響を受けたりして、気づいたらファッションがすごく好きになっていましたね。
――代表が思うAFAの魅力は何ですか。
橋本:一言でいうと「環境」かなと思います。一法師さんをはじめ、実際に第一線で活躍しているプロのデザイナーとお話ができるところにまず入る価値があるのかなと。またカメラマンやパタンナーの方と関わるなど、学生団体ながらファッションブランドを運営している「企業」のような動きを経験できるのが魅力的だなと思っています。あとは人数も多いので友達も増えますし、「ファッションが好き」という共通項があるからこそ、コミュニティとしての役割も担っているなと感じています。
――これからのAFAはどうなっていくのでしょうか。なにかメッセージはありますか。
橋本:これからも面白い企画がたくさん生まれていくと思うので、どんどんチャレンジしていってほしいです。また学生サークルということで、代が入れ替わるのも良さの一つだと思っています。次の代の新しい風も楽しみですし、部員皆がAFAを経て将来も活躍していってほしいですね。
長谷川:AFAで色々な活動をさせていただいたので、自分もそこで得た知見でなにか社会に還元したいと思っています。AFAにはここまでやってきた愛があるので、これからも楽しみです。”コレクションブランド”としての軸はずらさずに、今後の幅広い活動に期待しています。
――素晴らしいですね。では3月の展示会までラストスパートかと思いますが、意気込みをお願いします。
橋本:もう洋服のデザインは終わっていて、次はディレクションの段階に入っています。今「撮影」「ムービー制作」「会場演出」のチームに分かれていて、部員全員の思いを反映させられるような魅せ方を日々追求中です。本番まで部員とコミュニケーションを取りながら、モチベーションを落とさないようにやっていけたらなと思っています!
展示会は3月22日~24日に渋谷・表参道付近で行います。ぜひいらしてください!
――ありがとうございました。
大学生のサークル活動でありながら、まるでファッションブランドのような活躍を見せる彼ら。学生ならではの柔軟なアイデアと、プロのデザイナーの持つ経験値を掛け合わせ、様々な企業を巻き込みながら活動の幅を広げています。今後も斬新な活動でファッションの世界を盛り上げていってくれるに違いありません。3月の展示会にも期待が膨らみますね。
貴重なお時間いただきありがとうございました。
次回は一法師さんから、顧問の視点で考えるファッションサークルについて伺います。企業やブランドとの取り組みに関しても紹介していただくので、お楽しみに。
〇AOYAMA FASHION ASSOCIATION
▶公式サイト:AFA | Aoyama Fashion Association (afacrew.com)
▶Instagram: AOYAMA FASHION ASSOCIATION(@aoyama_afa) • Instagram写真と動画