私たちインター・ベルはファッション・アパレル業界で働きたい方と一緒に成長し、クライアントの価値創造への貢献と、働く方々の生涯価値向上を目的にしています。

また人の可能性は無限大だと信じています。今回我々が立ち上げたMEDIAは、さまざまな経験を経て今最前線で活躍している方をピック。インタビューを通して、この業界で活躍するうえでの参考になればと思います。

今回のインタビューのゲストは、株式会社フリックフィットが展開するスニーカーブランド「REDLIST(レッドリスト)」です。REDLIST (レッドリスト)とは絶滅のおそれのある野生生物種のリストを指します。その希少価値を体現する絶滅危惧種にインスパイアされたデザインをまとうスニーカーブランドとして2023年2月に立ち上がりました。

1月31日までラフォーレ原宿にてPOPUPを開催していたので、私たちも取材に伺い、インタビューを行いました!

――去年はオリジナルブランド「REDLIST」がオープン。2023年を振り返ると?

元々僕たちは「足と靴」に特化したテクノロジーの会社でして、足を計測するシステムや、お客様にあった履き心地の靴を提供するサービスを運用していました。
REDLISTは昨年2月に立ち上げたばかりで。ブランドを作ることや店舗を出店する経験がない中だったので、この一年は色々なことにチャレンジしたというか、初めてのことが多かったなという印象です。

――REDLISTについて簡単なご説明をお願いします。

REDLISTは日本発のスニーカーブランドです。REDLIST自体は、絶滅危惧の動物たちのリスト、として意味づけられています。自社のテクノロジーを最大限に生かし、1万人の足のデータから型を作っています。ブランドアイデンティティである絶滅危惧種にインスパイアされたコレクションを展開しており、「トキ」「スマトラ タイガー」など様々なモデルをデザインしています。
ブランドコンセプトとして「Next Generation Sequencing (次世代への継承)」を掲げており、次世代につなぐべき希少価値を発揮するクリエイター、アーティスト、起業家とコミュニティを形成し活動する日本発のグローバルブランドとして展開していきます。また、スニーカー売上の一部は、環境保護のために実施するクリーン活動に役立てられています。

――絶滅危惧種に着目してブランドを立ち上げた理由、背景を教えてください。

創業者が佐渡島の生まれでして。佐渡島は絶滅危惧種の「朱鷺(トキ)」が生息している地域です。その絶滅問題を目の当たりにしていたことが、発端です。
実は2003年にトキって一回絶滅しているんですよ。人間の自然破壊が原因と言われています。
しかし、そのタイミングで中国から譲り受けています。中国と日本のトキってほぼDNAが同じなので、そのおかげで今、日本でも600羽あまり生息しています。
なので絶滅危惧種っていうとネガティブな印象があるかもしれないけど、また復活の意味もあるということで「トキ」をシンボルにしつつ、絶滅危惧種をモチーフにしたブランドをやっていこう、となりスタートしました。

――そういった背景があったのですね。佐渡島でのビーチクリーン活動も行っているそうですが、その詳細も教えてください。

佐渡島って、地球温暖化によって海流が変わって、色々なところからゴミが漂着するようになって。それが今問題となっているんですね。年間で300トンのゴミが海岸に漂着していて、今は行政やボランティアのおかげで150トンほどは清掃活動によって処理されています。しかし、残りの150トンは蓄積されてしまっており、海の生物に悪い影響を与え続けています。

その現実を受け止め、僕たちは年に二回佐渡島でビーチクリーンの活動を行いました。冬に行ったときは1時間で1トンくらいのゴミを拾いましたね。

――そんな量のゴミが流れ着いているんですね。驚きです。

あまり知られていないけど、そうなんです。僕たちはそれの問題解決に努めていきたい、発信していきたいという思いから、インフルエンサーやカメラマンも巻き込みつつ活動しています。夏には佐渡島の「鼓童」という和太鼓の集団に来ていただき、クリーン活動のあとに演奏していただいたり、地元のかたも一緒になってできる企画になっています。今年もできればやりたいですね。

ーーなるほど。では、最近上がっていた「最終未来少女」とのコラボについても教えていただけますか。

最終未来少女」とは、現実世界と仮想世界(最終未来)を繋ぐ国内NFTプロジェクトです。 その大きな特徴は、リアルの世界で現実に活動しているアイドルと、バーチャルワールドで活動しているアイドルがリンクしているということ。今回REDLISTは限定モデルとしてコラボシューズを作り、購入者はNFTがもらえるという特典付きで販売しました。
僕たちは、バーチャルとフィジカルの融合する未来は近いのではないかと思っています。
そういった新しい取り組みも通して、今までのスニーカーブランドとは違う、進化が生まれるといいなと思っています。

ーーバーチャルとスニーカーのコラボ、斬新な企画ですね。大阪・東京で行われたPOPUPについてはいかがですか。

POPUPの店舗では、そもそものアイテム数が少ないので靴を置くだけというよりも、没入感をもって、お客様に体験していただき、購入いただくというな流れを強く意識しています。
ラフォーレ原宿の場合は、事前に張り込みで調査し、どんな方が来られるのか、インバウンドの比率まで分析しました。
また創業者は佐渡島の神社の生まれなので、神社をイメージしたコンセプトにして、佐渡島に行った際の映像も流し、日本のカルチャーが伝わるような世界観を意識しています。

――赤の格子が目を引く店頭ですよね。最後に、これからの目標を教えてください。

ブランドとしては、発足してやっと一年。これからは認知度をどう上げていくかが問題かなと思っています。僕たちは店舗でしかやっていないので、知ってもらえる場が少ないことが課題です。リピーターのお客様も獲得しつつ、今年は新規のお客様へのローンチに努めていきたいです。

――ありがとうございました。

〇REDLIST
▶公式HP: REDLIST|Next Generation Sequencing
▶オンラインストア: REDLIST(レッドリスト)| 公式オンラインストア – スニーカー