今年で誕生120周年を迎える、アサヒ飲料の「ウィルキンソン」。それを記念して、クリエイティブエージェンシー「STARBASE」と協力し、人気銭湯である堀田湯・文化浴場にてコラボ企画を行う。堀田湯は5月24日から5月30日までの1週間、文化浴泉は5月27日から6月2日までの1週間。

コラボ期間中は暖簾や内装がウィルキンソン仕様になるほか、SNSに写真を投稿してくれた方に数量限定でオリジナルグッズの配布も実施する。

今回筆者は、コラボ企画の初日である24日に堀田湯へ取材。銭湯内・限定アイテムについて取材するとともに、アサヒ飲料様へ今回の企画に関してインタビューさせていただいた。

遠方からの人気も絶えない堀田湯

初めて伺った堀田湯は、東京都西新井駅から徒歩8分ほど。都心から少し離れたところにあるので、車で来る方も多いという。2022年にリニューアルオープンし、銭湯好きの間では有名な場所の一つ。外観から、ウィルキンソンの赤い暖簾が目を引く。

中に入ると、綺麗なカウンターと昔ながらの下駄箱。堀田湯の創業は昭和17年にまで遡るが、2年前のリニューアルによって生まれ変わった。綺麗に一新しつつも昔ながらの面影も残る、素敵な空間だ。

今回はプレオープンということで、特別に銭湯内での撮影許可もいただいた。壁一面に描かれた「葛飾北斎の桜花と富士のタイル絵」は先代から変わらない、堀田湯の象徴。

至るところがウィルキンソン仕様に

銭湯内では様々な場所でウィルキンソンのコラボが伺える。例えば入口にロゴがあったり、鏡にも「ウィルキンソン」の文字があったり。


また壁面に貼られたポスターで、湯船に浸かりながらウィルキンソンの歴史も辿ることができる。

ウィルキンソンとコラボしたお湯も!?

筆者が驚いたのはコラボしたお湯、その名も「ウィルキンソン湯」!イメージの強い「赤」を表現した真っ赤なお湯は思わず二度見してしまう。

アサヒ飲料担当者様に独占インタビュー

今回のオープンに伴い、会場にはアサヒ飲料担当者様の姿も。インタビューを予定していたが、「せっかくならお風呂の中でやりましょう!」ということで、銭湯に声が響く中、初めての体験になった。


(左がアサヒ飲料プロモーション戦略部の宮本さん)

――今回の企画のコンセプトを教えてください。

ウィルキンソンは「飲み物」としての接点だけだと、年代によってタッチポイントを作るリミットがあるかなと思っていまして。お客様に「ブランド」として好きになってもらえたら嬉しいなと思い、グッズや音楽、空間作りを通して接点を作るのが狙いになっています。

去年は若者にターゲット層を絞っていたのですが、今年は120周年ということもありより広い層の方に知っていただきたいなと思って「サウナ・銭湯」の分野でのコラボを決めました。「風呂上がりに冷えた炭酸水を飲むと最高だな」というシーンを、お客様に想像していただくことも狙いに入れながら、決定しましたね。

――確かにサウナや銭湯はここ数年ブームになっていますね。その中でも堀田湯様を選んだ理由はなんですか。

ウィルキンソンは長い歴史がありながらも、時代に合わせて刷新していってその時代ごとの「かっこいい」を追い求めてきました。「堀田湯」さんはリニューアルオープンされたことで、伝統を引き継ぎながらもイマドキなかっこよさを体現されているところに共通点を感じ、素敵だなと思ってご依頼しました。

――なるほど!確かに共通している点ですね。アイテムはどんなものを揃えたのでしょうか。

タオル、コインケース、サウナキー、メッシュポーチと4種ご用意しました。

ポーチはウィルキンソンのボトルとタオルと小物が全て入るサイズにデザインしていて、浴場にも持ち込んでいただけるものとなっています。
コインケースとサウナキーは、普段使いができるように、ウィルキンソンロゴがより目立つようになっています。

――企画の見どころを教えてください。

サウナ後にキンキンに冷えたウィルキンソンを飲んで爽快感を感じていただくという体験をお届けしたい思いと、「誰かに言いたくなる」ような楽しい企画をモットーに進めて参りました。

実はスペシャルゲストアーティストと制作したオリジナル楽曲があるのですが、それを銭湯の中でも聞けるようになっているので、全身で楽しんでいただけると嬉しいです!
また、「ウィルキンソン湯」も見どころです。ウィルキンソンはパッケージの赤の印象が強いなと思うのでそれを再現した、インパクト大なコラボ湯になっています。

――今後について、意気込みをお願いします。

炭酸水が一番売れるのはやっぱり夏。これから暑くなってくるので、より盛り上がっていくような企画をしていきたいと思っています。

また今は、リフレッシュの時やお酒の割材などに使われていますが、様々な企画を通して「こんなシーンにも合うんだ!」「食事と合わせても美味しく飲めるんだ」という新たなアイデアにも繋げ、炭酸水の美味しさを伝えていきたいです!

――ありがとうございました。

「銭湯×ウィルキンソン」という異例のコラボだが、企画に至った経緯やコラボした内観を見ると、その戦略的なプロモーション力に納得する。
お風呂上がりは炭酸水!が定番になる未来は、遠くないかもしれない。

〇ウィルキンソン
100年を超える伝統と信頼。「刺激、強め。」の炭酸水ウィルキンソン
ウィルキンソン | アサヒ飲料 (asahiinryo.co.jp)

〇堀田湯
昭和17年に創業した堀田湯は、80年の歴史を持つ宮造りの建物で、薬草サウナと露天風呂が名物です。
堀田湯 (4126.tokyo)