渋谷区神宮前・竹下通り周辺の開発を進めるサンフロンティア不動産株式会社が、商業ビル「1/1 HARAJUKU “K”(ワン ハラジュク ケイ)」を8月10日に開業した。
ここには世界的に著名なアーティストで、モンスターアートでお馴染みのケビン・ライオンズ(Kevin Lyons)によるミューラルアートを施した。また、開業を記念したPOPUP店舗「KEVIN LYONS 『MONSTERS SHOP』 Collaboration with XLARGE and featured artworks by KEVIN LYONS」をオープンする。敷地内には、表参道側から竹下通りへの通り抜けを可能とする「1/1 Crosswalk」を設け、新たな人流で周辺エリアの回遊性を高める。
筆者はオープン前日に特別に内覧会に参加。ミューラルアートを撮影するとともにPOPUPにも潜入し、Kevin Lyons氏にもお会いした。
原宿駅徒歩3分のビル
「1/1 HARAJUKU “K”」は原宿駅から徒歩5分という立地で、竹下通りから一歩入った場所にある。外観のカラフルなミューラルアートが目立ち、ポップな印象だ。
テナントは現在進行形で募集中だ。
POPUPは3階のスペース
今回の見どころは、世界的アートアーティスト KEVIN LYONSとXLARGEのコラボPOPUP。限定コラボのTシャツやバンダナ、トートバッグなどが揃う。XLARGEは主に10代から20代のストリートファッションが好きな若者から支持を集めており、今回のコラボにも注目が集まっている。
どれもモンスターアートが全面にプリントされ、カラフルでXLARGEらしさもあるアイテムだ。
アート作品の数々も展示
コラボアイテムだけでなく、Kevin Lyons氏のアート作品も多く展示されている。どれもポップな色使いで、空間のワンポイントになる作品ばかり。
Kevin Lyons氏にも対面!
この日はKevin Lyons氏も会場に。実はアートだけでなく趣味でDJもやっているそうで、この日も会場内の機材セッティングをしたり、絵のレイアウトを整えたりと忙しそうだ。
作品の前でお写真をお願いすると、「外の方が映りがいいかも!」と建物の外まで連れて行ってくださる親切ぶり。
彼はニューヨークを拠点とするアーティスト兼デザイナーで、30年以上ストリートアートとストリートカルチャーに関わっている。ケビンが描くカラフルでエネルギッシュな「モンスター」キャラクターは、NIKE、adidas、UNIQLO、stussy、VANS、XLARGEなど様々なブランドとのコラボレーション商品を作っている。
担当者にインタビュー!
今回は株式会社サンフロンティア不動産の担当者様にインタビューさせていただいた。
――「1/1 HARAJUKU “K”」について簡単なご説明とその背景を教えてください。
「1/1 HARAJUKU “K”」は原宿駅から徒歩2分の場所に位置し、新たに様々な人が行き交い、かつてないファッション・カルチャー文化が創出される場となることを目指して誕生しました。幅広い世代に愛されるストリートカルチャーを代表するアーティスト、ケビン・ライオンズ氏にミューラルアートの制作を依頼した、都内初のミューラルアートビルとなっています。
――1/1 Cross Walk設計の背景は何ですか。
旧建物は、敷地に大きな高低差があり、表参道から竹下通り方面に抜けられる道がありませんでした。今回の開発では、エリアの価値向上への貢献を目指し、①「竹下通り」と「WITH HARAJUKU」を繋ぐ道、②建物北側の「ブラームスの小径」、③南側の表参道方面からの通り、その3つを繋ぐ「1/1 Crosswalk」を新設しました。利便性を高め、新たな人流を生み出し、街の豊かな未来に貢献します。
――これからに向けたメッセージをお願いいたします!
アートが日常にある暮らしは、人々にさまざまなインスピレーションをもたらすとともに心のゆとりを生みます。当社では、今後も、エリア特性を鑑みながら、建物とアートを融合させて「アートが来街目的」となり、経済的・文化的・情緒的な成長に寄与する取り組みを展開し、“人と街との幸せの共創”に貢献してまいります。
――ありがとうございました。
ミューラルアートを施し、原宿のカルチャーをしっかり取り入れた「1/1 HARAJUKU “K”」は、これから原宿の新たなシンボルとして定着していくに違いない。今後は店舗の展開に期待したいと思う。
〇「1/1 HARAJUKU “K”(ワン ハラジュク ケイ)」
東京都渋谷区神宮前1‐14‐4 https://www.oneisart.com/