旬のコスメが一堂に会する「ロフト Kコスメフェスティバル2025AW」。2025年10月11日(土)にメディア、インフルエンサーなど招待者限定で開かれる展示会が行われたので、筆者は早速参加してきた。

「ロフト コスメフェスティバル」は株式会社ロフトが2014年AWからスタートしたロフトのコスメの祭典。先行販売商品や注目の新商品を、ロフト各店舗とロフトネットストアで展開する企画。今年で12年目を迎え、31回目となる。
春に続き4回目の、韓国コスメだけをクローズアップした本企画は、“旬顔”に見せるマルチに使えて統一感のあるメイクを叶えるリップ&チーク、PDRN※1やカフェイン※1など話題の成分を配合し、キメの整ったうるおいのある肌をめざすスキンケアアイテムが多数登場。その他ロフト先行販売品をあわせて127ブランド、全633種類を取りそろえる。

※1…配合目的:キメやうるおい

アクセサリーからスマホグッズまで!?進化系「持ち歩きリップ」が主役に

昨年話題をさらった「キーリングコスメ」人気は、今季さらに進化。バッグや鍵につけるだけでなく、スマホにも装着できる“グリップ型コスメ”が新たなトレンドとして登場していた。

代表的なのが、韓国ブランド「VARELI」の新作リップ。なんと、スマホグリップの裏にミニサイズのリップが内蔵されており、外出中でも鏡いらずでサッと塗り直せる仕様だ。SNSではすでに「かわいすぎる」「便利すぎる!」と話題を集めており、可愛らしいブースも相まって会場で一際注目を浴びていた。

また人気ブランドからも、アクセサリー感覚で持ち歩けるデザインが続々登場していた。「AMUSE」では安定の「ケア/ティントバームキーリング」から、新色5色が登場。そのうち09号(ローズモモ)と10号(マンゴー)は、本品初のラメ入りとなっており、今秋にぴったりのヌーディーなカラー感を楽しめる。


ミニバッグ派が増える中で、“ポーチを持たないメイク直し”という新しいライフスタイルにぴったりなアイテムが豊富に展開されていた。見た目の可愛さと実用性を兼ね備えた“ネオ・アクセサリーコスメ”として、Kコスメらしい遊び心が感じられた。

“推し活メイク”が加速!アイドル起用がさらに多様化

ここ数年、Kコスメ界で勢いを増しているのが“アイドル起用”のムーブメント。これまでは韓国アイドルが中心だったが、今季は日本アイドルの起用も相次いでいるのが特徴だ。

韓国ブランド「JUNG SAEM MOOL」ではTWSを起用し、カラフルでトレンド感あふれる世界観を展開。
一方で、ヘアケアブランド「MOREMO」は日本の男性アイドル中島健人を起用。爽やかなビジュアルで、ブースを彩っていた。


さらに注目を集めていたのが、ガールズグループ「Hearts2Hearts」を起用した「2aN」の新ライン。柔らかくフェミニンな雰囲気とトレンドのピーチカラーを融合させたデザインが印象的で、ブース全体がガーリーな空気感に包まれていた。

アイドル起用の拡がりは、単なる広告効果に留まらず、ファンがメイクで“推し”を表現できる新たな文化として定着しつつある。「推し色コスメ」「ライブ参戦メイク」など、SNSでも共感を呼ぶキーワードが続出。Kコスメがもつトレンド発信力を再認識させられる内容だった。

香りや癒しも注目!フレグランス&バスアイテムのブースも登場

今回のフェスでは、メイクアイテムだけでなく“香り”や“リラックス”をテーマにしたブランドの出展も見られた。香水やハンドクリーム、カラフルなバスボムなど、日常を心地よく彩るアイテムが並び、これまで以上に幅広いジャンルのコスメが集結していた。

特に、韓国発のフレグランスブランドは注目度が高く、ボトルデザインや香りの個性を打ち出した展示が印象的。
思わずテスターを手に取って香りを試す来場者の姿が多く見られた。また、入浴剤やアロマ系アイテムのブースもあり、見て楽しいだけでなく“癒される”コーナーとして人気を集めていた。

BATHPROJECT」からは、お風呂をイメージした空間に「バスソルト」と「ハンドクリーム」が並び、リラックスムードたっぷりの演出に多くの来場者が足を止めていた。

香水ブランド「BiBiANG」では韓国アイドル「BOYNEXTDOOR」を起用し、自然をモチーフにした爽やかな香りを想起させるビジュアルを披露した。
従来のコスメフェスの枠を超え、メイクアップ・スキンケア・フレグランス・ライフスタイルまでを網羅する展示に進化している点も、今回の大きな特徴といえるだろう。

初登場!キャラクター展示で“見る楽しみ”も倍増

今回のフェスで初めて実施されたのが、“キャラクター展示エリア”。韓国コスメブランドの世界観を視覚的に楽しめるよう、人気キャラクターとのコラボブースが設けられていた。

中でもひときわ目を引いたのが、「MONAMHEE(モナムヒ)」とのコラボ展示。今回のフェスのメインビジュアルにも採用されており、ポップでキュートなイラストが会場全体を明るく彩っていた。
ブースでは、イラストをモチーフにした限定デザインパッケージのショッパーや、アイテムも登場。

また、「エスターバニー」はZ世代の女子から莫大な人気を誇る。フォトジェニックな仕掛けが随所に散りばめられており、来場者が思い思いに“映え写真”を撮影する姿が印象的だった。

まとめ

今回の「ロフト Kコスメフェスティバル2025AW」は、単なる商品展示の場ではなく、コスメを通じて“ライフスタイルやカルチャーを楽しむ”空間へと進化していたのが印象的だった。スマホアクセサリー化するリップや、アイドル・キャラクターとの融合など、機能・デザイン・エンタメの垣根を越えた新提案が次々と生まれている。

韓国コスメの魅力は、常に変化し、トレンドを牽引する柔軟さにある。「かわいい」だけでなく、「便利」「推し」「遊び心」といったキーワードを取り入れながら、生活の中で自然に溶け込むプロダクトへと進化を続けているのだ。
今後もロフトのKコスメフェスティバルは、季節ごとのトレンドをいち早く体感できる貴重なイベントとして注目を集め続けるだろう。
この冬もまた、ロフトで“新しいかわいい”に出会いたい。