株式会社DEALICIOUSが運営する、韓国ファッション仕入れBtoBサービス「シンサンマーケット」が、モバイルトライアル版をローンチした。

シンサンマーケットとは、韓国ファッションをオンラインで簡単に仕入れることができるBtoB仕入れサービス。韓国に行かずとも、アプリ&WEB版で日本から最旬の韓国ファッションを仕入れることができ、アプリのダウンロード数は韓国、中国、日本で累計170万ダウンロードを超えた。

今回はシンサンマーケットの日本運営チーム・チーム長のパクさんにお話を伺った。

――サービスについてご説明をお願いします。

シンサンマーケットはアプリとWEB上でサービスを行っているプラットフォームでして、主に韓国にある卸しの業者様と、世界中の小売りの業者様をつなぐ事業になります。韓国は東大門(トンデムン)という市場に卸売り業者様が何万といらっしゃいまして、そこでの買い付けをもっと簡単にしよう、とIT化したサービスです。

日本のお客様専用のサービスは2022年9月に開始し、決済システムやCSサポートは全て日本語対応しております。日本にいながら、韓国にわざわざ行かなくてもショッピング感覚で仕入れすることができます。関税の処理や検品も全て弊社で対応していますので、より簡単に仕入れ作業をしていただけます。

また会員制のため会員様以外はサービス内容をご覧いただけなかったのですが、モバイルトライアル版ローンチにより、サービスを一部、気軽にどなたでもご覧いただけるようになりました。どんな商品が揃っているのか見てみたい方や、韓国ファッションに関心がある方など、たくさんの方にシンサンマーケットのサービスを見て頂ければと思います。

――日本専用サービスの設立背景を教えてください。

韓国での業歴は10年以上になります。今までは韓国にいらっしゃる小売り業者様向けに活動していました。

しかし、次第に日本・中国から「海外にいるけど東大門のお洋服を買いたい!」とおっしゃるお客様が増えたことや、コロナで飛行機が運休し直接買い付けにくることも難しくなったことからニーズが大きくなったため、日本のお客様専用のサービスをローンチしました。

――東大門について教えてください。

東大門市場は韓国ファッションクラスターとも言われる、アパレル卸売店や工場が集結している場所です。たくさんのファッション卸売ビルが立ち並び、仕入れのため世界中からバイヤーが集まります。夜から朝にかけて主に深夜営業しており、BtoCではなくBtoBなのでアパレル業者たちが行き交う活気ある街なのです。


最近は「予約注文」といって、在庫がその場にないケースもあります。お店で先にお金を払って、1週間~2週間後にやっと商品を受け取れるというもの。限られた渡韓の日程では厳しい場合も多いですよね。

また、卸売り業者の方々は日本語が使えるわけではなかったり、東大門の専門用語(翻訳では伝わらないもの)があったりして、やり取りが難しいのも問題点。コミュニケーションの面でも、シンサンマーケットではより気軽に注文ができます。

――なるほど。お客様の声にはどんなものがありますか。

原宿・下北沢で店舗を運営されている社長様は、「昔は東大門市場ですごく重い荷物を運びながら徹夜で仕入れ作業をしていたけれど、シンサンマーケットと出会ってからは渡韓費用もかからず、体力的な負担もなくなってコストカットも含めて楽になった」とおっしゃってくださっています!その他のお客様でも今までより楽になった、という声が本当に多いですね。

――サービスの強みは何ですか。

とにかく商品の品ぞろえが多いこと。実は類似サービスはすでにあるのですが、卸しの商品数では圧倒的に差をつけています。シンサンマーケットは東大門の卸売り業者様の80%にご利用いただいているので、ほぼ市場を網羅できているともいえます。

お洋服は毎日1万2000点追加。入れ替わりが激しい市場であることから、そのスピード感は大事にしています。

また登録が簡易になったので、気軽にトレンドをチェックする用途でご利用いただくこともできます。デザインを勉強する学生やアパレル関係の方など、まずは是非会員登録していただけると嬉しいです!

――そういった使い方もできるのですね!社員にはどんな方が多いのでしょうか。

弊社はアパレルの職種でありながら本質はIT企業なので、開発担当やセキュリティ関連の部署はほとんど男性が占めています。ただ、マーケティングやグローバルチームは女性が多いですね。

韓国の会社は「全て早く!」というスピーディーなイメージがあると思いますが、弊社は比較的穏やかで平和にお仕事しています。(笑)

なので新しい社員を採用する時にも、仕事の能力だけでなく人柄や雰囲気の親和性も大事にしています。

――今後に向けて、意気込みをお願いします!

弊社は韓国で10年以上の社歴を迎え、今年の10月から、世界50か国向けのサービスを展開予定です。今後は配送システムをさらに整えて、いち早くお客様にお届けする予定ですので、ぜひ多くの方にご利用いただけたらなと思っています!

――ありがとうございました。

東大門市場をIT化することで、卸売り業者と小売り業者を繋ぐシンサンマーケット。もう昔のように、徹夜で袋を手いっぱい持ちながら買い付けする時代は終わりつつある。
セレクトショップ運営が気軽に始められる時代に、世界中で必要不可欠なプラットフォームになるに違いない。

〇シンサンマーケット

https://bit.ly/4eMQ73u