スタイリストの伏見京子氏が主宰するクリエイティブ集団「ハプニング(HAPPENING)」が、最新コレクションの2025年春夏展示会を開催した。10月4日、5日の2日間にわたって代々木上原にて行われ、参加ブランドはBASE MARK、CYCLEING、LEPO TOKIO、MEGMIURA、megane and me、OCO、PEIENの7ブランド。

筆者は実際に会場を訪れ、各ブランドの新作をチェック。いくつかのブランドを詳しく紹介するとともに、新作も掲載する。

そもそもHAPPENINGってなに?

HAPPENING」は、スタイリストの伏見京子さんが2014年秋冬から始めた活動。東日本大震災を機にバイヤーの来日が減り、また新進デザイナーの育成や支援の必要性に危機感を感じたことからプロジェクトを立ち上げたという。メンバーは、スーパーバイザーやモデル、ヘアメイク、フォトグラファーなどで構成されている。

会場には参加ブランドの新作がずらり。全7ブランド(アパレル5ブランド、ネイル1ブランド、眼鏡1ブランド)が25SSの新たなデザインを公開し、実際に手に取って見ることができる貴重な機会だ。

気になった3つのブランドを紹介!

今回はその中でも筆者が特に気になった3つのブランドを紹介する。それぞれInstagramのフォロワーは8,000~10,000人とまだ知らない人も多いブランドだが、今後世界的に有名になる日も遠くないだろう。どれも東京を拠点にしているものの、世界各国でのPOPUPなど、その進出は始まっている。

LEPO TOKIO

LEPO TOKIO」は、東京を拠点とするファッションブランド。ポジティブで独創的なデザインと、上質な生地を使用した着心地の良さが特徴。ブランドは、既成概念にとらわれない自由なファッションを提案し続けており、西野七瀬やきゃりーぱみゅぱみゅ、山之内すずなど数々の著名人が着用したことで注目を集めている。

24AWのコンセプトは「BLOOM」。キラキラと輝く素材で、細部まで繊細なデザインの美しいデザインが魅力的だった。ドレスはどれも華やか。

LEPO TOKIOはロンドンでもPOPUPを開催しており、日本では現在、セレクトショップXANADU TOKYO(原宿)にて取り扱われている。

LEPO TOKIO Instagram: Lepotokio(@lepotokio) • Instagram写真と動画

PEIEN

PEIEN」は、東京を拠点とするファッションブランドで、デザイナーの井澤直子さんによって設立された。「時間が経ってもすり減らない服」をモットーに、憧れの美しい女性のイメージとともに、女性の人生のあらゆる一時的な瞬間の魅力を表現している。
また、PEIENは楽天ファッションウィーク東京にも参加しており、10/10からは上海で開催されるSHANGHAI FASHION WEEKにも参加する。

SS25のコンセプトは「La Feuille」。フランス語で「葉」という意味である。

たしかに葉の葉脈を感じさせるようなデザイン。「PEIEN」が得意とするニット生地の繊維が連なったようなデザインが美しい。

PEIEN Official Web site: PEIEN ONLINE STORE (thebase.in)

megane and me

最後に紹介するのがアイウェアグッズを展開する「megane and me」。「megane and me」は、デザイナーの塚越さやかさんによって2013年にパリでデビューしたアイウェアブランドで、「Something Special」をテーマに、カジュアルでエレガント、クラシックでモダンという相反する要素をミックスしたデザインが特徴。
全てのアイウェアは福井県鯖江市で丁寧に作られており、高品質でハイテクニックな製品が揃っていいる。メガネが必要な人もそうでない人も、掛けてみたいと思わせる新しい感覚のアイウェアを提供している。

あまり見たことのないレンズの色合いだったり、リボンが付いていたりお花の形をしていたりと、斬新なデザインで目を引く。

megane and me Instagram: megane and me(@meganeandme) • Instagram写真と動画

まとめ

これまでHAPPENINGは、選挙カーや電車内でのゲリラショー、歌舞伎町のホストを起用したショーといった実験的な取り組みで新作発表を行ってきたが、コロナ禍を受けて2019年以降は合同展示会形式に移行した。コロナが終息した今、また新たな取り組みで私たちを驚かせ、本当のハプニングを起こしてくれるに違いない。