ワシオ株式会社が展開する防寒ブランド「もちはだ」が、伝統的な銭湯文化を継承する小杉湯と共同で、「お風呂で温まったぬくもりをお家に連れて帰ろう」をテーマにコラボアイテムの販売を開始した。
今回のコラボレーションでは、ワシオ株式会社が製造・販売する「もちはだ®」と、小杉湯の温浴体験を組み合わせることで、より深く、そして心地よい温活を提案する。
もちはだとは
ワシオ株式会社の自社ブランド「もちはだ」は、特に寒い季節に向けた防寒インナーウェアのブランド。独自に開発した特殊起毛生地を使用しており、保温性が高く、冷え性対策や防寒対策に優れている。
もちはだの製品には、インナー、ソックス、アウターなどがあり、男女問わず利用できるアイテムが揃っている。最近では千原ジュニアさんが愛用品として紹介し、もちはだ工場を見学したYouTubeも話題。
もちはだSTORE|WASHIO JAPAN
もちはだ / インナーのお店(@mochihada_official) • Instagram写真と動画
小杉湯とは
「小杉湯」は、東京・高円寺にある昭和8年(1933年)創業の老舗銭湯。高円寺北の庚申通り商店街に位置し、歴史的な建物と現代的な設備が融合した人気の銭湯だ。その2号店でとしてオープンした「小杉湯原宿」は、東急プラザ原宿「ハラカド」の地下1階に位置し、ミルク風呂や温冷交互浴が楽しめる施設となっている。
今回のコラボ商品はこちら!
今回は全4種のコラボアイテムを販売。アイテムにはすべて「小杉湯」オリジナルの刺繍またはワッペンが入っている。
マシュマロ腹巻 4,400円(税込)
リブニットネックウォーマー 4,500円(税込)
もちはだハイソックス 3,800円(税込)
ナイトウェア上下セットアップ 46,200円(税込)
各社にインタビュー!
今回はワシオ株式会社の代表・鷲尾さんと、小杉湯のグッズ担当者にお話を伺った。
ワシオ株式会社と小杉湯が共通した価値観とは?
鷲尾:「ユーザーファースト」。小杉湯さんは掃除を徹底的にしていらっしゃって、「きれいで、清潔で、きもちのいい」がモットーなだけあって館内も水回りも本当に綺麗です。そのような根本的な「お客様にとって銭湯とはどういう存在であるべきか」という部分に真摯に向き合っていて、我々としても非常にリスペクトがありますね。
もちはだも「売れればいい」「売れやすく打ち出す」のではなく、人の身体から考えていいものを意識して作っています。お金儲けのビジネスではなく、商売として地域に根差しつつお客様と繋がるところが、今回のコラボではマッチしたのかなと思っています。
小杉湯さんインタビュー
――施設の簡単なご説明からお願いします。
小杉湯原宿はハラカドのB1階にあり、花王さんやサッポロビールさんなど様々な企業様と一緒に、「銭湯を中心とした街」のようなフロアを運営しています。
こじんまりとした作りですが、それでいて狭さは感じさせない「きれいで、清潔で、きもちのいい空間」になっています。朝7時から23時まで営業中。特に朝の時間帯はしっかりとお客様がついてくださり、地域の方に愛されている銭湯です!原宿という立地と聞くと、インバウンドのお客様が多いのかと思われがちですが、小杉湯は地元の常連様が多くなっています。
――お客様の年齢層はいかがですか。
男女比でいうと男性の方が多いですが、女性も他の銭湯に比べるとかなり多いようです。層は老若男女問わずいらっしゃいます。中にはお子様だけでいらっしゃったり…!
――お湯の特徴や日替わり湯について教えて下さい。
高円寺の本店は地下水で営業しているのですが、原宿では水道水になってしまうので、軟水に変えて運営しています。高円寺から引き継いでずっとやっているのが名物の「ミルク風呂」です。ミルク風呂は、甘いミルクの香りと3つの保湿成分(ワセリン・ミツロウ・ミネラルオイル)を配合しており、入浴後に肌がしっとりとする効果があります。
また、3つある浴槽(ミルク風呂・温湯・水風呂)の温湯が週に2回変わるルーティンになっています。今日はちなみに「生薬のめぐり湯」です!常連のお客様にも、飽きずに楽しんでいただけるよう工夫しています。
――もちはだのコラボアイテムを見た感想を教えてください!
はじめにサンプルでナイトウェアと靴下をいただいたのですが、めちゃくちゃ良くて!!僕自身腹巻きを購入したのですが、本当に暖房がいらない生活になりました。寒さを感じさせない保温力に感動しましたね。
また小杉湯のパッチが入った商品を見たときは、一安心でした。もちはださんとやり取りを重ねて作った商品だったので、最終的に「可愛い!」と思えるものができて嬉しかったです。
――販売を始めてから一番人気の商品はどれですか。
手に取りやすさという面から、靴下や腹巻き、ネックウォーマーといった小物類はすぐに売れましたね。中でも緑にピンクの刺繍の靴下が一番人気で意外な結果でした!このピンクの刺繍は、高円寺の小杉湯からお世話になっている刺繍屋さんに実際に糸の色を見に行って決めたもので。こだわったものがたくさん売れたので、最高でしたね。触れる状態でディスプレイしていたのも良かったかな。
――最後に、ご来場されるお客様へのメッセージをお願いします!
僕たち小杉湯は常にこの場を作ることをやっているので、なにか特別推すわけではなく「銭湯に入りたいな」「温まりたいな」というときに気軽に来ていただける場所でありたいと思っています。畳のエリアでくつろいだり、ちょっとお酒を飲んだり、ふらっと立ち寄っていただけると嬉しいです。
もちはださんインタビュー
――まずはもちはだについて教えてください!
「もちはだ®」は1970年に誕生し、今年で55年目になります。ワシオ株式会社は私の祖父が立ち上げた会社で、今私で3代目です。起源はオリジナルの生地を作ったところから始まり、製造機械も自社で設計・製造しています。その生地の特徴が「特殊な起毛の生地」。一般的な起毛とは作り方が違い、普通の生地よりも保温力が高く、肌触りや断熱性、保温性が優れています。
――小杉湯コラボの背景やきっかけは何ですか。
小杉湯さんのことは原宿にできる前、高円寺の銭湯に何度か行ったことがあり知っていました。「もちはだ」がたまたま東急プラザでMakuakeさんのイベントに出展した際、小杉湯原宿の代表の方が来てくださって。そこで色々とお話をしてマッチングし、「お風呂で温まったぬくもりをお家に連れて帰ろう」というコンセプトから今回の企画がスタートしました。
――コラボアイテムをご覧になった感想はいかがですか。
まず、クリエイティブが素敵で感動しました!「湯」のロゴの可愛らしさはもちろん、小杉湯のスタッフの方々が着用して撮ってくださったお写真のセンスがありすぎる。社内でも小杉湯さんのSNSで見て、「この写真ええな!」と盛り上がりました。
商品自体は色合い含めて可愛く仕上がったと思っています。刺繍を打つだけでだいぶ雰囲気が変わるなと驚きでしたね。
小杉湯さんからは随時、売れ行きなど経過報告もいただけるので、一緒やっている感があって素敵な関わりをいただいています。
――なにかお客様からの反応はありましたか。
SNSのコメントやDMで、「ネットでも販売してほしい!」「何としてでも手に入れたい」と多くのお声をいただきました。小杉湯のファンともちはだのファンの、大事にしている価値観が似通っていてそこはすごくよかったと感じています。
――最後に、今後の意気込みやお客様に向けてのメッセージをお願いします!
まずはもちはだのことを知って、とにかく一度使ってみていただきたい!昨年は様々なところで発信し、たくさんのお客様と繋がってまいりました。今年も寒くて悩んでいる方のもとに、しっかりと情報を届けていきたいです。SNS(Instagram・X)はいま特に力を入れている部分でもあるので、今年も頑張っていきたいです!
――ありがとうございました。
「世界から寒いをなくす」をビジョンに掲げ、独自の起毛技術で作り出す極上の暖かさを提供する「もちはだ」と、昭和8年の創業以来、地域の人々に愛されてきた銭湯「小杉湯」。両社は、より多くの人々に温もりのある生活を送っていただきたいという想いを共有していた。お風呂で温まったあと、もちはだを着て幸せを持ち帰ってみてはいかがだろうか。