私たちインター・ベルはファッション・アパレル業界で働きたい方と一緒に成長し、クライアントの価値創造への貢献と、働く方々の生涯価値向上を目的にしています。

また人の可能性は無限大だと信じています。今回我々が立ち上げたMEDIAは、さまざまな経験を経て今最前線で活躍している方をピック。インタビューを通して、この業界で活躍するうえでの参考になればと思います。

今回のインタビューのゲストは、青山学院大学主催のファッションサークル「AOYAMA FASHION ASSOCIATION」の方々です。AOYAMA FASHION ASSOCIATION(以下AFA)は2018年に設立し、青山学院大学を中心に、ファッションに関心のある約120名の学生が在籍中。実際の現場での経験があるデザイナーを顧問に迎え、サークルの域を超えた本格的な服作りを追求しています。

本日は後編。AFA顧問の一法師拓門さんにお話を伺いました。(前編はこちら)

――サークルの顧問になったきっかけ

もともと当時のAFAの歴代代表とは繋がりがあったので、「AFAを唯一無二の団体にしたい」という相談を受けたり、もっと人を増やして盛り上がげたいという話をされたりしていました。
そこで、既存の団体がやっていることではなく、もっと社会に近い”ファッションブランド”そのもののシステムを学生団体にしてみないかとアドバイスしたことが始まりです。あくまでも僕は提案しただけだったので、それを実現させた当時の代表はすごかったですね。
僕はファッションブランドの動き方を知っていたこと、生産工場とのやり取りがあったことから、アドバイザーとしてこの団体の顧問に就任しました。

――サークルの顧問として感じる学生団体の面白さはなんですか。

僕的にはいいデザイナーって、「視点の持ち方が特殊な人」だと思っています。そしてそのフレッシュな発想力を持っているのが学生なんじゃないかなと。僕と学生のみんなは5歳差くらいなので社会的に見たら年齢は近いかもしれないけど、その5年でも全然違います。みんなの斬新な視点に触れられることが一番面白いですね。

また、僕は日本のクリエイターが世界で戦えるようになってほしいと思っています。なのでZ世代を牽引していくような人が、AFAで生まれたら嬉しいですね。
いつも僕は気づきを与えているだけなんですけど、そこからの学生の行動力には驚かされます。
AFAにいた子が、実際にクリエイターの世界で活躍していくのが見れるのも面白さの1つです。

――団体が大きくなるにつれて大変だったことはありますか。

AFAは”ファッションブランドサークル”であり、より質の高い一着をつくるために、グループデザイン制を取っています。10人で1デザインとかになっているので、1人がデザインに出せる力量が、本人のやりたいことの10%くらいしか出ない可能性もあるんですね。でもそれって、実際に仕事をしていた僕からすると当たり前のことで、何回もディスカッションを重ねて全員が納得のいくものを作るみたいな、普通の流れなんです。
みんなの意見を尊重してあげたいけど、全てを聞き入れるわけにはいかないし、自己犠牲の精神が大切になってくるかなという問題。そこが今の体制のAFAをまとめる上で一番難しい点だし、これから安定基盤に持っていくための次の課題だなと感じています。

――一法師さんの人脈もあり、企業・ブランドとの企画も多く行ってきたとのこと。具体的な活動内容をいくつか教えてください。

昨年の活動から2つ紹介しますね。

一つは「北斗の拳」とのコラボレーションです。
北斗の拳の40周年を記念して森美術館で行われた「北斗の拳 40周年大原画展」にて学生たちが作った服を出店し、販売まで行いました。

Z世代は「北斗の拳」という名前は知っているが、読んだことがない人がほとんど。若い世代にももっとアプローチしたいという作者たちの意思を受け継ぎ、AFAが実現しました。
実際には、北斗の拳の漫画のコマを自由に使わせていただける許可をいただいて、その漫画のコマをもとに学生たちがデザインを作りました。

それらを服にプリントし、オリジナルTシャツを制作。実際に販売まで行いました。会場では人気グッズの一つになっていましたね。

ここで大切になるのは、なぜ青学の団体と北斗の拳なのか、という理由付けだと思っています。
AFAの活動とは、社会とのタッチポイントを作ることが軸にあります。今回はサスティナブルなものづくりにしようということで、受注販売の形を取りました。発端である「若い世代にももっとアプローチしたい」という意思を、SDGs的な面も考えながら、AFAならではの視点で次の世代に向けた動きができた企画でしたね。

もう1つはadidas Runnersとのコラボレーション企画です。

彼らは「プロギング」という、ジョギングをしながらゴミを拾うイベントを行っています。そこで、AFAというファッション団体とどうコラボするかと考えたときに、「拾ったゴミで自分たちがデザインを考えて、服を作ろう」と決まりました。


当日は実際に部員たちがジョギングに参加し、ゴミ拾い。そのままゴミを生かしたデザインを考え、その場でプリントして、アディダスTシャツをカスタムしました。
こういった活動は学生とだからこそできたことかな、と思っています。

――AFAならではのコラボが実現されていますね。これからの目標を教えてください。

僕個人の目標は、AFA出身のクリエイティブな人材を作ることですね。
ファッション業界に限らず、AFAの活動がきっかけでクリエイティブの楽しさに気づき、各々がクリエイティビティを持って活躍してくれたら嬉しいな。

AFAとしての野望は、「ファッションショー」なんじゃないかなと僕は思っています。
自分たちが思い描いているファッションショーを作り上げるためには、まだ足りないステップがあるのかなと。一流ブランドに劣らないクオリティのショーを目指す、という意味では、一つの挑戦はこれになるのかなと思いますね。
まだ、いつ開催できるかはわからないけど、もしAFAがファッションショーをすることになれば、すごいものができるし、みんなが驚くものができると思っています。

――これからの活動も楽しみですね。ありがとうございました。

プロのデザイナーだからこそ持つ経験値を生かしながら、様々な企業を巻き込みながら学生団体を社会と繋げている一法師さん。今後も新しいクリエイティブの世界を作っていくであろう活動に、私たちもわくわくしますね。
貴重なお時間いただきありがとうございました。

〇一法師 拓門(いっぽうし たくと)さん
▶ConcePione公式HP: ConcePione | Top Page
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〇AOYAMA FASHION ASSOCIATION

▶公式サイト:AFA | Aoyama Fashion Association (afacrew.com)
▶Instagram: AOYAMA FASHION ASSOCIATION(@aoyama_afa) • Instagram写真と動画